表題にあるように、ショパンを演奏する人のための本。聴き専の人には殆ど用はない。
ショパンの独奏曲に関して、演奏の手引きのような作りになっている。楽譜の解説に載せて貰えると嬉しいと思う。ただし、技術的な解説は皆無に等しく、演奏するに相当の技術を持った人向けの表現に関して説明するという作りになっている。
著者は大曲が好きなのかソナタ、バラード、スケルツォ、舟歌、幻想曲、子守歌などに多くの紙面を割いており、小品の解説はごく僅かにとどまる。このことについて前書きで「説明の容量に不均衡が顕著に生じていますが、これは、出版がますます遅延することを極力避けたかったという単純な理由によるもの」と述べている。実際、エチュードは6ページで24曲(3つのエチュードはない)を纏めて解説しているのに対して上記の大曲では平均して1曲につき10ページほどのページを割いている。参考までに目次から各曲のページ番号を抜粋する。
練習曲 33
前奏曲 39
ロンド 45
ソナタ 65
変奏曲 94
ノクターン 105
スケルツォ 114
即興曲 132
バラード 154
幻想曲 199
舟歌 208
ワルツ 217
マズルカ 221
ポロネーズ 230
索引 238