本書タイトルである「ショッパーマーケティング」。聴きなれない言葉ですね。
概念としては数十年前より存在してたようですが、明確に定義づけされ研究され出したのは
ここ数年の模様です(元々はアメリカで生まれた考え方)。
タイトルから何となく類推できるかも知れませんが、大雑把に言うとショッパーマーケ
ティングとは「使う人と買う人は違う。だったらお店に実際に買いに来る人向けに購買意欲を
刺激する販促を」というものです。
本書は先に述べた買う人の視点や考え方(指名買いよりも店頭で買う物を決める方が多い。
指名買いで来ていても店頭で購入アイテムを変えてしまう。購入物によって買う人と使う人の
差に大小がある)等々を、各種調査結果(調査方法の紹介もある。アンケート、購入時に密着
しての聴き取り、会員カードに蓄積された購入履歴からの読み取り等…)も交えて多面的に
明らかにした一冊です。
その上、ショッパーマーケティングに取り組んでいる先進的な企業の例としてP&G
日本コカコーラにロッテの事例も紹介(コカコーラとロッテは各社でそれを行って
いる人が書いている)。
売る方は「より賢く売る」ために、買う方は「より賢く買う(騙されない(笑))」ために
一読の価値有りです。今までの販促系の本は「使う人と買う人」が一致していることが前提
だったので。その概念を打ち壊す一冊なのは間違いないので。
附:コカコーラの取り組みだけでも読む価値有り。コーラ軍団の勢力が強大な一端を如実に
示しています。4,600件のサンプル世帯がいて、購買情報を37,000件(清涼飲料だけだと
34,000件とのこと)持っている。その上、二ールセン等の外部調査機関からデータを買って…と。
いやはやです。