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シューマンの指 (100周年書き下ろし)
 
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シューマンの指 (100周年書き下ろし) [単行本]

奥泉 光
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「わたし」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、ピアニストとして致命的な怪我を指に負い、事件は未解決のまま30余年の年月が流れる。そんなある日「わたし」の元に、修人が外国でシューマンを弾いていたいう「ありえない」噂が伝わる。修人の指にいったいなにが起きたのか――。

野間文学賞受賞後初の鮮やかな手さばきで奏でる書き下ろし長編小説。

内容(「BOOK」データベースより)

シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「私」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指に、いったいなにが起きたのか。鮮やかな手さばきで奏でる“書き下ろし”長篇小説。

登録情報

  • 単行本: 322ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062163446
  • ISBN-13: 978-4062163446
  • 発売日: 2010/7/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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51 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gl510 トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
私は、先日放送されたNHK教育テレビ「N響アワー」の「シューマン生誕200年特集」に奥泉光がゲスト出演していた際に、話題の小説として紹介されて初めてこの作品を知ったのだが、クラシック・ファンであるとともにミステリ・ファンでもある私としては、買わないわけにはいかないと思い、早速、注文して、読んでみることにした。 

この作品は、「指を切断したはずのピアニスト永嶺修人が、なぜ、コンサートでピアノを弾いていたのか?果たして、彼の指は、本当に再生したのか?」というミステリアスな謎が、冒頭でいきなり提示されるという、魅力的な出だしから始まる。 

ところが、その後の前半は、ミステリはどこかに置いて、かなり専門性の高い、完全なクラシック小説の趣きを呈してしまっているのだ。特に、頻繁に、何度も繰り返されるシューマン論や「ピアノ協奏曲」を始めとした精緻な楽曲分析などのうんちくの数々は、私のような一般のクラシック・ファンからしてみれば、CDのライナーノーツを読めば十分なのであり、少々、うんざりさせられたことは、告白せねばならない。 

しかし、女子高生殺害事件が起きる中盤以降からは、ミステリ小説らしくなってきて、ミステリ・ファンも面白く読めるようになってくるし、この本の売りであるラスト20ページに待ち受ける真相を読むと、この本が正真正銘のミステリ小説であったと納得できるのだ。

ただ、私は、ラスト10ページは余分だったと思う。現代ミステリのトリックは、ほとんどがオリジナルの変形なのだが、特にラスト10ページからのトリックは、使い方を誤ると、「何でもあり」の安直なミステリになりかねない際どさがあるのだ。実際、私は、このトリックを知った後に、改めて全体を読み直してみたのだが、やはり、一言でいって書き過ぎで、かなり無理があり、アンフェアといわれてもしょうがないと思う。ラスト10ページがなくても、ミステリとして、十分、意外性はあったにもかかわらず、どんでん返しにどんでん返しを重ねる欲を張ったがゆえに、かえって、ミステリとしての完成度を落としてしまったのではないだろうか。 
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yoshi
形式:単行本
シューマンもピアノもミステリも大好きな私。前半が苦痛で後半が良かったという人が多いようだが、私は逆だった。
筆者のシューマン論は実に面白かったが、ミステリとしては、一番やって欲しくない安易なオチだった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Wendy
形式:単行本
何かのテレビ番組で「絶対面白いから是非読んでください」と言っているのを聞き、音楽に興味もあるので買ってみました。
確かに面白かったです。シューマン論の詳しいことは正直ちんぷんかんぷんですが、それでも十分楽しめました。文字による描写が自分の中で映像になる醍醐味、その場に漂う雰囲気を味わう楽しみを、存分に味わうことができました。
ただ、ミステリーとして読むには、はっきり言って反則じゃないかなあと思いました。ラスト20ページは、半ば予測しながらもまさかその手は使わないだろうと思っていた、そのまさかでした。その分マイナスで★4つです。
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