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47 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
中盤以降は面白いが、クラシックの過剰なうんちくと、ラスト10ページは余分だったか,
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レビュー対象商品: シューマンの指 (100周年書き下ろし) (単行本)
私は、先日放送されたNHK教育テレビ「N響アワー」の「シューマン生誕200年特集」に奥泉光がゲスト出演していた際に、話題の小説として紹介されて初めてこの作品を知ったのだが、クラシック・ファンであるとともにミステリ・ファンでもある私としては、買わないわけにはいかないと思い、早速、注文して、読んでみることにした。 この作品は、「指を切断したはずのピアニスト永嶺修人が、なぜ、コンサートでピアノを弾いていたのか?果たして、彼の指は、本当に再生したのか?」というミステリアスな謎が、冒頭でいきなり提示されるという、魅力的な出だしから始まる。 ところが、その後の前半は、ミステリはどこかに置いて、かなり専門性の高い、完全なクラシック小説の趣きを呈してしまっているのだ。特に、頻繁に、何度も繰り返されるシューマン論や「ピアノ協奏曲」を始めとした精緻な楽曲分析などのうんちくの数々は、私のような一般のクラシック・ファンからしてみれば、CDのライナーノーツを読めば十分なのであり、少々、うんざりさせられたことは、告白せねばならない。 しかし、女子高生殺害事件が起きる中盤以降からは、ミステリ小説らしくなってきて、ミステリ・ファンも面白く読めるようになってくるし、この本の売りであるラスト20ページに待ち受ける真相を読むと、この本が正真正銘のミステリ小説であったと納得できるのだ。 ただ、私は、ラスト10ページは余分だったと思う。現代ミステリのトリックは、ほとんどがオリジナルの変形なのだが、特にラスト10ページからのトリックは、使い方を誤ると、「何でもあり」の安直なミステリになりかねない際どさがあるのだ。実際、私は、このトリックを知った後に、改めて全体を読み直してみたのだが、やはり、一言でいって書き過ぎで、かなり無理があり、アンフェアといわれてもしょうがないと思う。ラスト10ページがなくても、ミステリとして、十分、意外性はあったにもかかわらず、どんでん返しにどんでん返しを重ねる欲を張ったがゆえに、かえって、ミステリとしての完成度を落としてしまったのではないだろうか。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ミステリとしては・・・,
By yoshi (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シューマンの指 (100周年書き下ろし) (単行本)
シューマンもピアノもミステリも大好きな私。前半が苦痛で後半が良かったという人が多いようだが、私は逆だった。筆者のシューマン論は実に面白かったが、ミステリとしては、一番やって欲しくない安易なオチだった。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
シューマンが謎解きに全く関係ない,
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レビュー対象商品: シューマンの指 (100周年書き下ろし) (単行本)
延々と続く著者の「シューマン論」。私はクラシックが好きで、シューマンの作品も好きなのだが、そんな私でさえ辟易とさせられ、読むのが苦痛だった。これに散々付き合わされた挙句、やっと中ほどで事件らしい事件が起き、その謎解きはというと、散々読まされた「シューマン論」とは全く関係ない。しかも、オチが…。他のレビュアーの方も書いていらっしゃるが、このオチ自体が「禁じ手」に近い(ミステリー作家が、そのオチを使っちゃおしまいでしょう、というオチ)。 この作品は期待はずれと言わざるを得ない。
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