私はシューベルトの交響曲9番(グレート)が大好きで、あれこれ集めています。
しかし、反復が多く冗長になりがちなこの曲を、ただ冗長にしているだけの「タルい」演奏がなんて多いこと…
その意味では「駄盤率」が高いのかもしれません。
しかしカラヤンは違います。速いテンポで一気呵成に聴かせます。そのスピード感に、「カラヤン演奏」ということも
含めて拒否反応を示す方もいるでしょうけど…それは本当にもったいない話です。
後年のEMI盤もあり、華麗さではそちらが上ですが、アプローチが徹底している当盤のほうが私はより好きです。
もちろん、カラヤンのファンならどちらも素晴らしいと思うはずです。
なお私が良く聴く「グレート」はカラヤンの他にはクレンペラー/フィルハーモニア。こちらは逆に、ブルックナーの世界を
予見しているような極めて重厚な演奏。しかしアプローチは全く違っても「曲の魅力を伝える」という目的を果たした名演奏
という点で、見事に一致しています。