デビューしたての作家オシアンは、亡き叔父からバターシーハウスという屋敷を譲り受ける。
しかし、これには条件が付いていた。それは「パーンを一匹飼育すること」。
ギリシャ神話に登場するパーンは角を持つ半獣神で、妖精シュリンクスに恋するも、逃げられてしまう。
ある夜、オシアンは美しい笛の音に眠りを妨げられる。その笛吹きの主は叔父にシュリンクスと名づけられた「少年」だった。
「人に愛してもらえない人間をパーンというんだって」と自らをパーン人種と信じて疑わない少年。
少年とオシアンの間に不思議な交流が生まれ、やがてシュリンクスの正体が明らかになる。
どこかしらオスカー・ワイルドの童話を暖かく包みなおしたような作品。
短編でも非常に印象深く、よい漫画だと思います。