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シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))
 
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シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001)) [文庫]

宮崎 駿
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (68件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。

作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。

世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。

チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)


登録情報

  • 文庫: 249ページ
  • 出版社: 徳間書店 (1983/06)
  • ISBN-10: 4196695108
  • ISBN-13: 978-4196695103
  • 発売日: 1983/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (68件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
100 人中、92人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hiropine トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
絵本というより漫画に近いような本です。短い物語ですが、宮崎作品のエッセンスが詰め込まれたような作品で、私の大好きな本のひとつです。物語は、山間の小さな王国の王子であるシュナが麦の種を求めて旅をするというお話ですが、何よりも感動的なのは、物語後半の(詳しくは書けませんが)傷ついたシュナたちが癒されていく場面でしょう。そこに描かれたシュナの姿には、宮崎監督が愛読したという「ゲド戦記」のゲド、あるいは「人間の土地」のギヨメを思わせるものがあります。ヒロインのテアも、宮崎作品に表れるヒロイン像を象徴したような強く誇り高い少女で、もしかすると宮崎作品のヒロインの中で私が一番好きなキャラクターかもしれません(笑)。

私がこの本を買ったのはもう20年近く前ですが内容的には未だに色あせるものではないと思います。もう絶版かと思っていましたが、宮崎作品の人気もあってか(?)こうして出版されているのは非常に喜ばしいことです。オールカラーの文庫本としては値段も格安ではないかと思いますので、ぜひ買って読まれることをお勧めします。

このレビューは参考になりましたか?
36 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By CARAX
形式:文庫
 宮崎さんの原点といえば、ナウシカ以前に、「未来少年コナン」や「太陽の王子 ホル

スの大冒険」を忘れてはならないけれど、本の形で、コンパクトに彼の世界観・人間観が

語られているのがこの『シュナの旅』。

 原作版ナウシカの「墓の主」と同じように、ここでは人間が自分たちの力を譲り渡して

しまう存在の象徴として、最後に「神人」が現れる。この神人によって、人間は自分たち

の本当の意味での生きる力を奪われてしまう。しかも、神人は、人間そのもの(!)をエ

ネルギー源にして生きる存在だ。(こうしたところも地球上の全生命と引き替えに人類の

生き延びを図ろうとする墓の主と共通点がある)

 この本には宮崎さんがほかの作品でも一貫して訴えてきた、人が人を犠牲にして生き延

びるというあり方を拒否し、人間が自分自身の力で自然やほかの人々と関わりながら、よ

ろめきながらも勇気と知恵をもって様々な課題や困難を乗り越えていくことが生きるとい

うことなんだよ、というテーマのエッセンスが描かれていると思う。

 自分の原点を語った講演の中で宮崎さんは、「ぼくにとっての土台は、なんのために生

きていこうとするのかわからないままさまよっている人たちに、元気でやっていけよ、と

いうメッセージを送ることなのです」と語っていて、もちろんそのメッセージはほかの様

々な作品の中にも流れているけれど、それがストレートに描かれているこの「シュナの旅」

という佳品をアニメ化することで、それを多くの人に訴えて欲しかった。

息子さんの「ゲド戦記」の原案うんぬんという余計な情報ぬきで、作品に素直に向き合っ

て欲しいな。私にとっては、宝の一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
67 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
名作。 2007/1/25
形式:文庫
20数年前に購入し、今も色褪せない、生きる力を与えてくれます。精神が疲れた時に読み返します。思いが伝わるかわからないけど、頑張って欲しい人や大切な人にプレゼントします。まず自分にプレゼントしてみて下さい。
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今こそ映画化してほしい
あとがきには「現代の日本ではこんな地味な企画は通るわけがない」と書いてあるのですが(1983年当時)... 続きを読む
投稿日: 11日前 投稿者: 障子
自分が人間だと言う為に、出来るようにしたいこと
ないた。セットで書いたナウシカ7巻セットより感動した。

心が動いた。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: でむ
ジブリ好きの方に是非
宮崎駿さんの描く世界が広がっていると言って良い本。

宮崎氏本人が地味な作品と言っていることもあり確かにそうなのです。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 2級を目指す者
読ませる本
宮崎監督さんらしい作品です。小さな国の王子が、瀕死の旅人の話を聞き、豊かさを求めて旅にでます。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: lilith
こういう名作に出会えた幸せ
恥ずかしながら最近までこの本のことを知りませんでした。教えてくれたのは、今回、原発で被災した福島の友人でした。今回の原発事故でナウシカを読み直して、なんとなく胸に... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: めろ
冒険成長譚
宮崎駿のアニメ文庫です。チベットの民話を元にしたスト―リ―です。ある村の王子が、実りの多いタネを求めて、旅立ち成長していく物語です。絵は宮崎駿風で幻想的で、夢のあ... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: フィラデルフィアン
引退前に映画化してほしい。
ナウシカと同時期(20年以上前です)、まだ宮崎監督がブレイクする前に 書かれたチベットの民話(「犬になった王子」?)を... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: babel
今こそ映画化の好機!
この本を買ったのはもう16,7年前のことですが,今読み返しても... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: ホッケープレイヤー
さすがの一冊です。
これを読むと、宮崎駿の絵の力量や、独創性、ストーリーの良さを痛感します。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: (*^ワ^*)
映像でみたい!
初めて読んだのに、ナウシカの世界観に似ているためか、どこか懐かしく、読み終わった後に、しばらくあちらの世界から戻って来れませんでした。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/14 投稿者: 群衆の中の猫
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