最近書店や雑誌の特集などでも取り上げられるシュタイナー教育。
テレビを見せない、おもちゃは手作り、授業も特徴的、だけどいいのかな?と以前
学校説明会へ行った事があります。(その上で私個人はこの方法には反対です)
シュタイナー教育という単語は聞いていても、具体的にそれは何?と思う人には
良い入門書です。シュタイナーの人智学にはあまり深く突っ込まず、シュタイナー学校で
どんなことをしているかを見せてくれるので、イメージがわきやすいです。
もちろんシュタイナーの良い部分は見えますが、「実はドイツではカルト扱いである」などの
陰の部分は書かれていないので、本当にシュタイナーに進ませようと思う人はこの本だけでなく
色々調べてみることをオススメします。しかしこの本は意外と正直なところがあります。
卒業生の声がきちんと載っているのです。
一人は日本のシュタイナーの第一人者子安美智子さんの娘さん。「現在自分の子どもは
シュタイナー学校に行かせていない」「当時ドイツにシュタイナー学校ができたときは
必要だったのでしょう」「今はどうあるべきか自分で見極めるべき」と話しています。
彼女の本でもシュタイナー教育については反対の意見が述べられているので、それなのに
彼女に敢えてインタビューし載せたということは意義があるかもしれません。
またシュタイナー学校を卒業した3名の若者の座談会もあります。しかし彼らはみな2〜3年で
普通の学校に戻っているそうです。「私は(シュタイナーでは使わない)ランドセルに執着が
あった」「勉強面での苦労があった」「(シュタイナーに通っていたことに対する)負の意識
が変わってきたのは社会人になってから」「社会人になってから人と違う教育を受けたことに
対しての引け目がなくなった」など。
つまり子どもは親のエゴで苦労しているのです。
読む人によってはこれらの文章はスムーズに耳に入るでしょう。「そうか、大人になってから
やっぱり良かったと思うのか」と。しかし、実際シュタイナー教育を受けた人の苦労話を
聞いたことがあった私にはこの文章は違った意味をもって聞こえました。
そういった文章までを載せているという部分に対して☆5つです。