食べ物屋さんが出てくる小説や漫画って、すごくざっくりとなおかつ意地悪く
分類すると・・・
1)話も面白いし食べ物もおいしそう。
2)話はビミョーだけど食べ物はおいしそう。
3)面白いしおいしそう
4)つまんないしまずそう
このいずれかに当てはまると言えましょう。
で、都会のマンションの一室で隠れ家風に営まれている、この小説に
出てくるパティスリー・ルージュですが・・・天才パティシエが
作りだすケーキの美味しそうなこと。おなかが減ります。
珈琲と甘いものが欲しくなって読んでいて困りました。
お話は、このお店で働く若いパティシエ見習いの女性を中心に、
修行仲間の青年、お店のパトロンでパティシエの恋人の女優、
そのマネージャーとヘアメイクのオカマ、女優の妹、などなど
お店に定番の仲間が集まって、仕事や恋について悩みつつも
成長していく前向きなお話です。
ただ、ケーキは濃厚そうですがお話は薄味。
誰も悪い人が出てこない爽やかさは良いのですが、子供が
ドラマとか見て「ケーキ屋さんになりたい」と憧れて妄想してるような、
よくも悪くも淡くて子供っぽいトーンの小説です。
甘いお菓子と同じで、疲れたときはこういうのがいいのかもしれませんが、
読書で疲れたい、というちょっとわがままさんには物足りないかもしれません。
というわけで、ふんわりとした気分を味わう小説です。