選考会を勝ち、二ヶ月後の新聖祭の作品作りのためペイジ工房が借り受けた城は、着いてみると『幽霊が出る』噂の城館。
意を決して踏み入れたアン達だったが、閉めたはずの鍵が開き、うつらうつらするアンの耳には確かに『男』の声が聞こえ、シャルは紫がかった人影を見た…。
現王家によって滅ぼされたチェンバー家の持ち物だったこのホリーリーフ城に『囚われ』ていた由縁の妖精。
砂糖林檎の凶作とも関わりあるかも知れない異常気象。それにより、作品のための銀砂糖が・・・。
またもや時間ギリギリの製作期限の中、襲う危機に「せいいっぱい出来る事をする」ため、アンは銀砂糖子爵ヒューと砂糖菓子製作の勝負をする事になります。
それと平行して、話に棘のように刺さってるブリジット。自分を持て余してるような彼女でしたが、前巻ラストの美形妖精を「買い」、城へと連れて来る。
グラディスと名乗る愛玩妖精は、シャルの名を聞きシャルに、アンに、不穏に動き出す…。
相変わらずアンの砂糖菓子作りに関わる勝負と成長がメインですが、菓子にまつわるエピソードはついホロッときます。ここにも妖精と絆を作っていた人がいました。
そしてアンとシャルは…。特にシャルの内面吐露を読むとニヤけてきます。なんだかんだ自制が緩んでるというか、理屈つけてやっちやってる(笑)。アンの、恋心はまだまだかわいいですが、シャルの気持ちが着々アップしている所がラブ好きとして嬉しいです。
次巻は10月発売との事、キャットさんは順調に合流するのか、ちらっと消息が聞こえたジョナスも絡んで来るのか?。
グラディスのダークな要素が、これからすごくのしかかって来そうです。