敗残兵たちの奇妙な任務。
致命的な危機の連続というよりも、トラブルはトラブル、致命的な危機は対処できない致命的な危機として書き分けられているのがいいですね。ヒーローストーリーが好きな人の指向には沿わないかもしれませんが、D&Dの世界観は上手く表現できていると思います。エベロンの世界観として、ウォーフォージドは特に印象的です。人間が現実的なドラマを孕んでいたり、リアルロールプレイヤー的なハーフリングが謎めいていたりする部分も、もちろん面白いのですが、ウォーフォージドの精神的な動きは何よりこの小説の魅力ですね。
日本のリプレイにありがちな、成功と栄光を突き進む勇者といううわけではなく、逆らえないしがらみを背負って歩いていくのがいかにもD&Dといった風情。
エベロンはよく知らないのですが、攻撃魔法が混沌へ通じているのはプレイヤー的に痛そうです。