ホームズファンでなくても「買い」の作品です。何せ、ピーター・ラヴゼイ、ジョン・L・ブリーン、エドワード・D・ホック、アン・ペリー、キャロライン・ホールト、ダニエル・スタシャワー等の、ミステリーファンにとっては一度は聞いた事の有る名前が勢揃いしているからです。
全ての作品が素晴らしく、読んでいると、ホームズの生きたヴィクトリア朝時代がどういう物だったか、まるで自分がその場にいるかの様な錯覚に陥ります。しかし、中でも素晴らしかったのはキャロライン・ホールトの「ラージャのエメラルド」と、ピーター・ラヴゼイの「(表題作)四人目の賢者」、そして、ダニエル・スタシャワーの「第二のヴァイオレット」でしょう。特に「第二のヴァイオレット」は、以前に「ぶなの木屋敷」で依頼人だった、ヴァイオレット・ハンター嬢が再登場するだけでなく、O・ヘンリーの傑作「賢者の贈り物」を基にしており、クリスマスにピッタリな作品です。