上下2巻で企画された、日本人によるホームズ・パロディ/パスティーシュのアンソロジー。下巻は『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』。
上巻の本書には、山田風太郎「黄色い下宿人」、夢枕獏「踊るお人形」、星新一「シャーロック・ホームズの内幕」、北原尚彦「ワトスンの内幕」、木々高太郎「死の乳母」、深町真理子「シャーシー・トゥームズの悪夢」、柄刀一「緋色の紛糾」、加納一朗「ダンシング・ロブスターの謎」、田中啓文「「スマトラの大ネズミ」事件」の9編が収められている。
けっこうホームズ・パロディの類はアンソロジー化されているのだが、それらに取られていないものが選ばれている。また、ほかでき入手しにくい作品が優先されたようだ。
秀逸な笑えるパロディから、当時の時代状況を知らないとまったく分からないような内輪ネタ(深町作品。でも貴重)まで、いろいろ含まれている。
ホームズ・パロディをたくさん読んできた人でないと、充分には楽しめないかも知れない。