5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
豪華スター競演を楽しみましょう, 2011/12/3
レビュー対象商品: シャンハイ スペシャル・エディション [Blu-ray] (Blu-ray)
米、独、中国、日本と多国籍のスターが集結。40年代の上海の、いかにもな雰囲気、ゴージャスで猥雑な空気が伝わってくるような映像が魅力的。殺人事件や反日運動が複雑にからみあっています。
魔都と呼ばれ、無国籍なた上海、その場所には、多くのスパイや革命家が存在し、この物語で描かれるような出来事も、おそらく起こったとうなづけます。
だが、歴史サスペンスとしては物足りず、ラブストーリーというには互いを思う情熱が伝わってこない。サスペンスとラブストーリー、どちらも中途半端になってしまった感は否めません。
ということで、本作の楽しみ方はやはり豪華スターの競演ということになります。主役のジョン・キューザックは少々薄味ではありましたが、親友の死の真相に迫る諜報員を無難に演じ、男たちが命がけで守る女性を演じるコン・リーは、年齢を重ねても美しくミステリアス。チョウ・ユンファもさすがの貫禄。 ここは2人の日本人キャストに注目したい。アヘン中毒で終始ボロボロのスミコを演じる菊地凛子は、相変わらずのカメレオン俳優ぶり。そして、堂々の存在感をみせる渡辺謙は、もはや世界の大スターのオーラが漂う。そして個人的には、ラストでチョウ・ユンファの「男たちの挽歌」を思い起こさせるガンアクションが観られて満足です。
歴史にうるさい人が見ると、いろいろ突っ込みどころが多いと思いますが、登場人物には実在のモデルがあり、その多くは複数の人物のエピソードをまとめているそうです。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Loves in 魔都上海, 2011/11/20
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日米開戦前夜の上海にて日米中の三つ巴の勢力が謀略を巡らすサスペンス。帝国主義が跋扈する当時、支那は列強により切り取られ各国の租界が上海にあった。そんな上海のおどろおどろしい雰囲気が全面に押し出され、全編に渡る非常にダークな映像が強烈だ。バットマンのゴッサムシティよろしくの雰囲気といえる。
登場人物達は、それぞれが属する組織のために動くのだが、最終的にそれらは「愛」に帰結する。本作のテーマは単純明快、「愛」そのものなのだ。歴史物が苦手という方にもお勧めしたい。
作中、未だ竣工していないはずの戦艦大和とおぼしき艦影が映っていたのだが、細かな時代考証に関しては惜しい。
5つ星のうち 4.0
混沌とした上海はまるでモロッコのよう。豪華俳優陣も楽しみましょう。, 2012/2/12
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歴史認識だとか、日本の描き方だとか細かなことを言いだしたらキリがないが、
少なくとも本作はアメリカと中国の合作映画だ。そこを理解すれば南京に言及する
セリフや実際は存在しない「日本租界」の解釈もまあ見逃そう(笑)。
俳優陣は超豪華だが、本質的にはJ・キューザック演じるポールの「上海冒険物語」である。
異国の地にいきなり放り込まれて右往左往する主人公というのは、ハリウッドの十八番だ。
今回も「魔都」シャンハイが凄く魅力的に描かれていたので、スパイ諜報戦という趣にも
すんなり入り込めた。
モロッコや上海は当時の世相を描くのには最高の舞台だし、ミカエルもここを「1408号室」
の室内のように陰惨で混沌な世界観に変えて魅せた。
当然J・キューザックは「1408」繋がりだね(笑)。
C・ユンファのカッコ良さとか、コン・リーの40代とは思えない色気、それから渡辺謙の凄み。
その他菊池凛子やD・モース、F・ポテンテまで凄いキャスティングだと思う。
ただ菊池凛子は本作も含めてハリウッド作品ではほとんど英語を話していない。
勉強中なのかも知れないが、まるでサイレント女優のようなので、今後は方向性を考える必要が
あるのでは。
特典映像もオールHDだがメイキングはなく、東京での舞台挨拶やインタビューが収録されている。
2008年の7月にタイでとんでもない暑さ(コン・リーによると40℃)の中、冬の上海を撮った
ことや、ロンドンでの撮影風景などを楽しく聞くことが出来る。
ワインスタインと元オライオンのドン、M・メタヴォイが組んだ本作はそれでもあまり当たらず、
中国は2010年公開だったが、日米は1年遅れで細々と公開された。
何とももったいないことだ。「007」が好きな方もぜひ。星は4つです。