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37 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
舞台設定のハードさと物語がアンバランス,
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レビュー対象商品: シャングリ・ラ (単行本)
出版社のレビューにもあるとおりSFとしての舞台設定としてはハードかつ非常に魅力的。濃い性格付けの登場人物、出し惜しみのないアイディア、怒濤のごとく押し寄せる数多のエピソードと、何もかもが過剰で絢爛たる物語である。しかし、メンタリティは幼い。舞台装置はハードSFとしても充分に通用しそうだが、作品そのものはジュヴナイルの域をまったく出ていない。レムとまでいわずとも、なにがしかの形而上的な揺さぶり(ハードSF特有の衝撃)を期待して読むと、まったくの肩すかしを食うことになる。少年マンガや宮崎アニメのノリを期待して読めば、最後まで飽きさせない上質のジェットコースターだ。その辺で読者を分けそうな気がする。 個人的な趣味に照らせば、少年マンガ誌にゴロゴロ転がっていそうなこの程度の物語のために、こんなに魅力的な舞台設定を消費してしまったのは、非常にもったいないと思う。専門用語の誤用も散見され、編集者の責任も感じる。特に物語の核心部分の説明で「有意差」という言葉をまったく反対の意味で誤用しているのはプロのストーリーテリングとして大失点だろう。
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ジャンクフード,
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レビュー対象商品: シャングリ・ラ (単行本)
特選超豪華素材を使って作られたジャンクフードみたいな小説。素材はめちゃくちゃ面白い。 でも、ストーリーがごっちゃごちゃ展開するので読むのがつらい。 キャラクターもオカマのモモコさん、ブーメランを扱う女子高生など アニメチックなのがなんとも安っぽい。 (でも、モモコさん好き) 楽しかった。でも疲れた〜。
30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
素晴らしい想像力,
By 加持啓介 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シャングリ・ラ (単行本)
日本ファンタジーノベル大賞→直木賞候補と順調に文壇界を進んでいた池上永一が、「賞レースのために受けのいい作品書くのはもう懲り懲り」(意訳)と、編集者が止めるのも振り払い書きたいものを書く!として世に出した意欲作。この小説は文芸誌では無く、アニメ雑誌「ニュータイプ」にて全十六回連載されたものです。雑誌のアンケートで、ガンダムやら何やら全く土俵の違う分野と戦いながら良い評価を得るため一話一話に渾身の力を籠め、結果大好評を博したとのことです。「毎回必ず見せ場を作る」と言う言葉通りになっています。 設定なんかはもう本当に面白くて、良くぞここまで考えた!と言う感じ。想像力には脱帽。キャラクターも生き生きとしていて、個性も豊かで、台詞も下ネタに塗れつつもイカしてます。 ただ、毎月の連載の中で、「こうしたらもっと面白くなるんじゃないかと言うことを全部実行した」との言葉通り後付けしまくって行ったらしく、大成功してる部分は勿論あるのですが、失敗してしまった部分があるような気も否めません。 例えば親友のはずだった友香ちゃんってすぐ消えたな・・・とか、東京は第三次関東大震災で必ず壊滅的なダメージを受ける。ってその設定今いきなり出てきたよね?!と言うように。(まあ、アトラスの固有振動が伏線だと思うんだけどいきなりでビビった。) 一話一話は本当に面白いのだけど、全体として見るとちょっとまとまりが無く、風呂敷を広げすぎて最後がドタバタになってしまった気がします。途中グッときた部分がいくつもあっただけに残念!でも、すごく楽しめました。
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