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シャネル―人生を語る (中公文庫)
 
 

シャネル―人生を語る (中公文庫) [文庫]

ポール モラン , Paul Morand , 山田 登世子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

皆殺しの天使、永遠に輝く。
孤高の少女時代から一大モード帝国を築くまで、清新な全訳と綿密な注釈により、シャネルの肉声が甦る。シャネル唯一の回想録を新訳。

内容(「BOOK」データベースより)

謎のヴェールに包まれた少女時代から才能を花ひらかせ一大モード帝国を築くまでの半生がシャネルの肉声により甦る。清新な全訳と綿密な注釈により、華やかな恋愛体験、アーティストたちの交流が明らかに。作家モランが書き留めた唯一の回想録の新訳を手掛けるのはフランス文学者山田登世子氏。シャネルをこよなく愛し、オマージュを捧げる。

登録情報

  • 文庫: 273ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/9/22)
  • ISBN-10: 4122049172
  • ISBN-13: 978-4122049178
  • 発売日: 2007/9/22
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By E=mc2 VINE™ メンバー
形式:文庫
近年、何本もの伝記映画が制作・上映されるなど、活況を呈するココ・シャネル周辺。それに一歩先んじて刊行されたのが本書です。一見、自叙伝の体裁を取りながら、虚実を織り交ぜた内容には一筋縄ではいかないところもあり(訳者あとがきより)、それがまた伝説の主・シャネルらしいです。

とにかく膝を打つような警句、名言が満載! ココの機知と毒舌が全編にわたって炸裂していて、とりわけ女性に対する辛辣なコメントには大笑いできます。ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトー、アポリネール、ピカソなど、当時の第一級の芸術家達がこれでもか!と登場してくるし、20世紀初頭のフランスの経済的な豊かさや文化的な爛熟度の描写もリアルです。何よりホンマもんのヨーロッパのセレブ達の想像を絶する贅沢の水準には圧倒されること請け合い。負け惜しみのように「清貧」を称揚する日本人には想像もつかない世界です。

ここ数年で読んだ本の中でも常にBest5以内にランクする、実にインパクトと破壊力のある一冊です。アートやファッションに関心のある方、社会的自立を考える女性はもちろん、ぜひ男性諸氏に一読をお薦めする次第です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スワン トップ500レビュアー
形式:文庫
第二次大戦中、ドイツ人将校を恋人にしていたシャネルと、ヴィシー政権(対独協力政府)の外交官をしていた作家のポール・モラン。
それぞれフランスを追われたふたりは、終戦直後の1946年、スイスで邂逅する。そのときシャネルがモランに語りつくした<私の生き方>のメモが本書のもとになっている。
原題も「シャネルの歩き方」「シャネルのふるまい方」といった意味。

その意味で、本書は小説でもなければ、シャネル伝でもない。
ココ・シャネルというひとりの女性が、自分はどんな人間で、どんな時代を、どのように生きたか……を自在に語ったモノローグである。
ページのあちこちで、自立した女の<精神の火花>がパチパチ飛び跳ね、一読、かなりの名著であると思った。

十九世紀の装飾過多な女性ファッションを一新した<モードの革命>、あるいはピカソやコクトー、ディアギレフら芸術家たちとの交流、イギリスの実業家や大貴族との恋愛、といった波乱の人生を支えたモチーフが率直に明かされている。

《(男たちは)わたしのことを捨てられた小雀だと思った。本当は野獣だったのだけれど》
《わたしには両極がある。わたしはとても臆病で、しかも大胆、とても陽気で、しかもさびしがり屋。激しいのはわたしの性格ではなくて、この両極のコントラストなのよ》

《はじめはお金が欲しいと思って始める。それから、仕事が面白くなってゆく。働く楽しさはお金の楽しみよりずっと大きい。要するにお金は独立のシンボルにすぎない》
《わたしはなぜモードの革命家になったのだろうか。自分の好きなものをつくるためではなかった。何よりもまず、自分が嫌なものを流行遅れにするためだった》

《真の文化は何かをそぎ落としてゆくが、モードにあっても、美しすぎるものから始まってシンプルなものへ到達するのが普通だ》
《欠点はもう一つの魅力になるのに、隠すことばかり考える。むしろ欠点をうまく使いこなせばいいのよ。そうすれば、こわいものなしになる》

本文中には、こんな言葉がたくさんちりばめられていて、フランス的エスプリも十二分に満喫できる。

ただし、シャネル唯一の女友だちミシアの姓《ゴデブスカ》が「ゴブデスカ」になっていたり、《ディズレーリ》が「ディズリレー」になっていたり、山田登世子さんらしからぬ誤記があるのは残念。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
MOTTAINAI 2008/3/13
形式:文庫
 素材はそう悪くないだけに、料理の仕方にがっかり、というのがこの本の第一の感想。
それがあまりにもどかしくて、読みながらかなり苛立ちを抑えられなかった、というのが
率直なところ。

 シャネルの肉声に価値を置かれる方は読まれてみてもよいのではないか、と思う。
とりわけ、第22章「モード、あるいは失われるための創作について」は、なかなかに秀逸。

 ただやはり、文体的なものに関しては大いに疑問が残る。原著によるものなのか、はたまた
訳者によるものなのか、ただただ鬱陶しいばかりの「わたし」語りに辟易とさせられた、と
いうのが偽らざる感想。ココ・シャネルの孤独、熱情、自己愛といった要素を際立たせるには
むしろ、過剰なまでに冷淡な文体こそがふさわしかったのでは、と個人的には強く感じる。
 全体の構成にも疑問符がつく。幼年期からの生涯を彼女のことばを通じて辿るという形式を
とってはいるものの、いたずらなエピソードの羅列に終始してしまっている感は否めず、
互いの出来事が絡まりあって、重層的にひとつのストーリーを構築していくことに完全に
失敗している。

 結論。史料としてはあり。小説としてはなし。
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