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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ココの機知と毒舌が全編にわたって炸裂する楽しい自伝,
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レビュー対象商品: シャネル―人生を語る (中公文庫) (文庫)
近年、何本もの伝記映画が制作・上映されるなど、活況を呈するココ・シャネル周辺。それに一歩先んじて刊行されたのが本書です。一見、自叙伝の体裁を取りながら、虚実を織り交ぜた内容には一筋縄ではいかないところもあり(訳者あとがきより)、それがまた伝説の主・シャネルらしいです。とにかく膝を打つような警句、名言が満載! ココの機知と毒舌が全編にわたって炸裂していて、とりわけ女性に対する辛辣なコメントには大笑いできます。ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトー、アポリネール、ピカソなど、当時の第一級の芸術家達がこれでもか!と登場してくるし、20世紀初頭のフランスの経済的な豊かさや文化的な爛熟度の描写もリアルです。何よりホンマもんのヨーロッパのセレブ達の想像を絶する贅沢の水準には圧倒されること請け合い。負け惜しみのように「清貧」を称揚する日本人には想像もつかない世界です。 ここ数年で読んだ本の中でも常にBest5以内にランクする、実にインパクトと破壊力のある一冊です。アートやファッションに関心のある方、社会的自立を考える女性はもちろん、ぜひ男性諸氏に一読をお薦めする次第です。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
かなりの名著,
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レビュー対象商品: シャネル―人生を語る (中公文庫) (文庫)
第二次大戦中、ドイツ人将校を恋人にしていたシャネルと、ヴィシー政権(対独協力政府)の外交官をしていた作家のポール・モラン。それぞれフランスを追われたふたりは、終戦直後の1946年、スイスで邂逅する。そのときシャネルがモランに語りつくした<私の生き方>のメモが本書のもとになっている。 原題も「シャネルの歩き方」「シャネルのふるまい方」といった意味。 その意味で、本書は小説でもなければ、シャネル伝でもない。 ココ・シャネルというひとりの女性が、自分はどんな人間で、どんな時代を、どのように生きたか……を自在に語ったモノローグである。 ページのあちこちで、自立した女の<精神の火花>がパチパチ飛び跳ね、一読、かなりの名著であると思った。 十九世紀の装飾過多な女性ファッションを一新した<モードの革命>、あるいはピカソやコクトー、ディアギレフら芸術家たちとの交流、イギリスの実業家や大貴族との恋愛、といった波乱の人生を支えたモチーフが率直に明かされている。 《(男たちは)わたしのことを捨てられた小雀だと思った。本当は野獣だったのだけれど》 《わたしには両極がある。わたしはとても臆病で、しかも大胆、とても陽気で、しかもさびしがり屋。激しいのはわたしの性格ではなくて、この両極のコントラストなのよ》 《はじめはお金が欲しいと思って始める。それから、仕事が面白くなってゆく。働く楽しさはお金の楽しみよりずっと大きい。要するにお金は独立のシンボルにすぎない》 《わたしはなぜモードの革命家になったのだろうか。自分の好きなものをつくるためではなかった。何よりもまず、自分が嫌なものを流行遅れにするためだった》 《真の文化は何かをそぎ落としてゆくが、モードにあっても、美しすぎるものから始まってシンプルなものへ到達するのが普通だ》 《欠点はもう一つの魅力になるのに、隠すことばかり考える。むしろ欠点をうまく使いこなせばいいのよ。そうすれば、こわいものなしになる》 本文中には、こんな言葉がたくさんちりばめられていて、フランス的エスプリも十二分に満喫できる。 ただし、シャネル唯一の女友だちミシアの姓《ゴデブスカ》が「ゴブデスカ」になっていたり、《ディズレーリ》が「ディズリレー」になっていたり、山田登世子さんらしからぬ誤記があるのは残念。
5つ星のうち 4.0
破壊と創造の女、ココ・シャネルが人生を語る,
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レビュー対象商品: シャネル―人生を語る (中公文庫) (文庫)
本書はココ・シャネル自身が自分の人生を語るという聞き書きです。人や社会やものごとの本質を語るシャネルの言葉は白黒つけて非常に手厳しい。モードを生んだ彼女は、人の短所は実はその人の長所であるということがわかっていました。当時の女性を締め付けていたあらゆるもの(服装、生き方)を徹底的に破壊し、自らあらゆるものを創造するココ・シャネル。芸術家や音楽家との交流は名前を聞いただけでもすごい。彼女と関わる貴族やお金持ちの生活も超ド級です。本文はすらすら読み進める部分と翻訳のせいか日本語として難儀するところがありました。人物注釈も多い本書は、まず巻末の訳者あとがきを読んでから本文を読むことをおすすめします。
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