経営とは本来、秩序化や効率化を求めるものであろう。しかし著者は、“目に見える世界”を重視する考え方にはその根底に「予定調和」のパラダイムがあり、変化とスピードが不可欠となった現代の経営環境の下では、その硬直性が命取りになる場合もあると指摘する。組織で規定された権限や役割分担、意思決定プロセスには乗ってこない、個人が自主的な意思と裁量で編み出すような仕事を「シャドーワーク」と呼び、その真価を解き明かす。
リコー、シマノなどの企業が近年ヒット商品を世に送り出している背景には、シャドーワークの積極的な活用があるとして実例を示す。また、米国のスターバックスやグーグルではシャドーワークが定着し、飛躍的拡大の推進力になったと解説する。しかし多くの組織にはシャドーワークを阻む“壁”が存在しているとも言う。「上司のカベ」「文化のカベ」などを具体的に示し、改善法を指南する。
(日経ビジネス 2007/06/25 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
シャドーワークとは、通常の業務、意思決定プロセスからは外れた、個人の自主
的な意志と裁量による創造的な仕事を指している。質の高いシャドーワークこそ
が組織をクリエイティブに動かし続け、また社員自身も生き生きと活躍できる
ベースとなるのだ。
本書では、グーグル、日産自動車、アサヒビール、リコー、構造計画研究所、
コーセー、スターバックスコーヒージャパンなどでの成功事例を紹介、シャドー
ワークを促進するマネジメントのあり方について解説している。
本書は、実践的ビジネストレーニング誌『季刊 Think!』で話題を呼んだ特別レ
ポートに大幅加筆したもので、若手のビジネスパーソンに対して「シャドーワー
カーたれ」というメッセージを込めた内容にもなっている。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
どのようにはじめるか?,
By Baron_Happy "Baron_Happy" (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略 (単行本)
企業にあって改革を志し、同時にそのことが生きるエネルギーでもある方に推薦します。でもどうやって?日産のマーチやコーセーの化粧品といったヒット商品を生み出したリーダーの姿をつうじて、志を遂げるために既存の組織にとらわれず、また社内外の交流をつうじて刺激を受けつつ自らも影響を及ぼし志を具現化して行く、「シャドーワーク」という考え方が述べられています。 後半は組織内での実践のヒント、また、モチベーションと実行力のある社員を生み出すためのマネジメントも述べられています。 考え方とその実際、実践への方法も書かれた良い本と思います。シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
イノベーションの一つの源泉,
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レビュー対象商品: シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略 (単行本)
著者が本書でテーマとしているシャドーワークを、「与えられた課題に対して達成意欲が強い人は、上司の指示を待ったり、事前に相談したり、または許可を受けるようなことはせずに、自発的な非正規な行動を起こすことが多くなる。」という表現で示している。要するに、主体的に考え、課題解決への一番の方策に向かい自己の判断で動くことと考える。また、それだけでなく、課題自体を自分で探し求めていくところから始まる場合もある。そのような例として、Googleの20%ルール、3Mの15%ルールがある。 本書で取り上げられている成功例は、日産、リコー、コーセーなど、商品としては知られていても、その開発の裏に潜むシャドーワークを紹介しており、興味深い。更に後半では、シャドーワークを阻む壁やマネージメントを取り上げ、事業体の文化として埋め込むことの必要性を説いている。 会社のシステムとして取り入れることができればベストだが、そうでなくてもビジネスに関わる者全てがシャドーワークを意識して動けば、更に付加価値を創造できると考えた。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
中高年よ、読め!,
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レビュー対象商品: シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略 (単行本)
あるようで無かったこの分野の嚆矢。マイクロマネジメントにのみ終始する一部の団塊世代の無能管理者に読ませたい(読まないだろうけど)。事例についても、良い意味で「当たり前のことが、平易に書かれてあり」ます。ちょっと荒削りの印象もありますが。ただし、一部、組織・上司の指示に従わない勝手な仕事ぶりを誉めそやす記載がありますが、その点はもう少し丁寧かつデリケートな説明が必要かと思います。また、研究開発部門などで容認ないしは推奨されるいわゆるスカンクワーク(隠し研究)と対比(類似点、相違点、組織にとっての意味合い等)させて説明されると理解しやすいかもと思います。
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