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シャドウ・パペッツ (ハヤカワ文庫SF)
 
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シャドウ・パペッツ (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

オースン・スコット カード , Orson Scott Card , 田中 一江
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

エンダーとそれを陰で助けたビーンの活躍で、異星人バガーを撃退した人類は、いままた各国間で権力争いを始めていた。世界各地で紛争が起こるなか、世界を統べる覇者―ヘゲモンに就任したエンダーの兄ピーターは、あろうことか殺人鬼アシルを部下として迎えることにする。宿敵アシルがピーターのもとに来ると知ったビーンは、友人ペトラとともに逃げだすが…『エンダーズ・シャドウ』に始まる、人気シリーズ第3弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田中 一江
東京女子大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 543ページ
  • 出版社: 早川書房 (2004/10)
  • ISBN-10: 4150114919
  • ISBN-13: 978-4150114916
  • 発売日: 2004/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 454,218位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
ぺトラとビーンとヘゲモンピーターとその他の人々のその後。アシルとの対決に決着がつきます。今回面白かったのはエンダーのゲームでは(エンダーにとって)ただ邪悪で恐ろしい存在だったピーターが、大人になって、かえってまぬけでかわいい、と感じられる所がある点です。ピーターのマム、テレサは相変らずピーターを愛してるんだけど、ピーターの為ならなんでもやる究極の合理主義。あんがいピーターのあの性格は母親から受け継いだものなのではないかと思いました。アシル本人の姿はあまり出てこないのですが、彼の能力は相変らず。作者はアシルをとても悪人扱いしてるけど、しかしアシルって、ある方面の考え方を突き詰めていけばああなる、ってことで、そんなに悪い人だと思えないんだけど。自分はアシルの考え方を理解できるし、ああいうやり方をしなければ生きてこられないような環境にある人ってのもいると知っています。
 アシルとビーンどちらもとても頭がいいんだけれど、両者は決定的に頭脳労働能力の使い方が違うのですね。アシルは別バージョンのビーンっていうか。
 ビーンとアシルの違いが何かといったら「優しい」人かどうかということかもしれません。そして本当の優しさというのは「愛されて」こないと育たないものだと思うので、ビーンはカーロッタに「愛されて」きたからそこが、どうやら人から愛されてきた経験のないらしいアシルと違う点なのかも。その経験があるかないかにより両者の判断と行動に違いが表れているのかもしれないと思いました。
 今回は本が上下巻に分かれていません。この内容だと上下巻に分けてしまうと、中だるみしてしまったり、途中で退屈だと感じてしまう可能性が出てくると思います。この本は一冊にまとまっていて、そこがよかったと思います。
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By quilin
形式:文庫
戦闘を「圧倒的な新兵器」や「スーパーヒーローの活躍」ではなく、あくまで合理的な心理戦や駆け引きで描いたところが「エンダーのゲーム」の魅力の一つであった。
前作「シャドウ・オブ・ヘゲモン」ではその辺りがやや散漫であったのに対して、本作では後半のイスラム教国軍対中国軍戦や中国占領下インドにおけるヴァーロミの作戦など、いづれも「ゲーム」を彷彿とさせるスリルが復調している。

エンダーの兄であり、ヘゲモンとなったピーターはというと、前作よりも更に「株価下落」!
利用しようとしたアシルに逆に足元をすくわれ窮地に陥った挙句、文字通り「不貞寝」から両親に引きずる出されるというテイタラク。
しかし、このくだりでのウィッギンズ夫妻のこれまでにない「大活躍振り」こそは、たとえ自分の子供が「人類を宇宙人から救った英雄」だろうが、「世界の覇者」だろうがお構いなく、いつまでも5歳の子供のように心配し奔走する普遍的な父親・母親像であり、どこか救われる気がした。

一方で、本来の主役ビーンは宿敵アシルといよいよ対峙するわけだが、むしろ己の運命である「アントンの鍵」の暗い影との葛藤の方が中心となったためか、あまりこれまでのように活き活きとは描かれていないのが若干残念でもある。
できれば次作「Shadow of Giant」では、そんな呪縛から解き放たれたビーンの活躍を期待したいもの。

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