映画は2010年2月19日リリース。原作はデニス・ルヘインによる同名のミステリー小説。結論から言うと原作・脚本という土台骨がしっかり出来ていて、俳優の演技のレベルも高く非常に観ていて愉しい作品である。最近のアメリカ映画・ドラマにありがちな『軽さ』がない出来映えに感心した。レオナルド・ディカプリオという人はこういうしっかりした出来映えの脚本を選んで出ているのを感じる。ナ・ホンジン監督の長編デビュー作品『チェイサー』のリメイク権を手に入れているのもそういった考えの現れだろう。
もう一つ驚いたのは取り入れている音楽だ。まず、冒頭過ぎの部分でマーラーのピアノ四重奏曲イ短調が流れているのをディカプリオが曲名を当てるシーンが出てくるのだが、クラシック好きほど驚いたと思う。というのはマーラーという人はほとんど室内楽曲を作曲しておらず、この曲はCD化もされていないかも知れないと思えるほどレアな名曲なのだ。それをさらりと当てるシーンが登場したのにまず驚いた。
そして重要なシーンではことごとくジョン・ケージの曲を使用している。これも相当な音楽好きでなければ選ばないもので二度驚いた。ミステリーとしても良くできていてすっかり気に入ってしまった作品である。