近年、地方都市の中心市街地では、若者の都市への流出や郊外型大型店舗の進出などによって、
閉店に追い込まれる商店が増加し、シャッター通り化と呼ばれる現象が進んでいます。
果たして、シャッター通りとなった街に、もう一度お客さんを呼び込み、
活気溢れる状況をもたらすにはどうすればいいのでしょうか。
旧来の価値観や過去の事例からだけではもはや解決できない深刻な問題に対して、
理論と現場とをつなげるためのまちづくり論を研究する経済学者が、
「3つのS」、「4つの再生手法」、「6つの要素」といった再生のための具体的な考え方を軸に、
あなたの街へ活性化策づくりの方法を提案します。
[本書のキーワード]
----3つのSとは?
=(1)地域性重視の個性創造(Sentimental)、(2)状況診断(Survey)、(3)リスク管理(Security)。
シャッター通りの再生を考える上で、最も根底に求められる考え方を指しています。
まちづくりには様々なリスクが潜んでいるので、まずは街の状況を正確に把握し、
リスク管理を行いながら、個性的な街をつくっていく。
この基本さえ抑えられれば、シャッター通りを再生させることは可能だとしています。
----4つの再生手法とは?
=(1)コンバージョン型再生策、(2)再開発型再生策、(3)現状維持型再生策、(4)行政主導型再生策。
シャッター通りを再生させるための具体的な方法で、本書では各地の成功例や失敗例をこの4つに類型化しています。
具体的な施策としては、(1)コンバージョン型再生策が街並みの整備など、
(2)再開発型再生策が商業施設の立て替えなど、(3)現状維持型再生策が物産展の開催や空き店舗対策など、
(4)行政主導型再生策が路面電車の整備や大学誘致など、です。
----6つの要素とは?
=(1)「ひと(組織)」、(2)「再生策」、(3)「カネ」、(4)「土地」、(5)「情報発信」、(6)「街の空間デザイン」。
シャッター通りの再生に向けた具体的な施策を組み立てるために、気をつけた方がよい項目です。
各項目に関して、まずは地域の実情を分析し、それらをどう有機的に組み合わせるかが、
再生の成功には重要だとしています。
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