映画観ました。期待以上の出来栄えでした。
前作の「ミスティックリバー」も、映画観賞のあとに、原作を
読みましたが、今回も、映画を確認する意味で、観賞後に
原作を読みました。
これはよくできている。映画のほうが原作よりも映像と
イマジネーションのインパクトという点では、私個人的には
出来栄えは上手と思っています。
しかし、原作を読んで、はっきりと、物語の骨格がわかります。
複雑に見えた物語も、しっかりと計算された複線の数々と、
暗号にも見える、ある仕掛けによって、巨大な迷路の閉空間
で展開される、悪夢の物語を構築しました。
この骨太で異色な、幻惑の世界。
ある意味、シャッター島と精神病院兼刑務所は、大きな密室。
フェリーのみがボストンとの接触点であり、しかも、ハリケーン
という大道具や、戦争の傷跡など小道具も存分にちりばめて、
独自で独創的なサスペンス世界が繰り広げられます。
たぶん、映画を見てからでないと、登場人物の関係や
複雑な(というか、夢に夢を重ねたかのごとくの)プロットは
はっきりとはわからなかったと思います。
デニス・ルヘインの小説の中では異色の作品と言われているよう
ですが、私は、これで、完全にファンになったと言えます。