チベットのシャングリラを始めとする、世界にいくつかあるとされる地下世界のひとつ、アメリカの聖地シャスタ山を舞台に繰り広げられる不思議な物語。
主人公であるドナルド・クレーンはある日読んだ本に導かれるようにシャスタ山に旅に出て、そこで出会った少女によって地底世界に案内される。
そこではブラザーフッドと呼ばれる聖者たちによって行われた、彼らの一員となるためのセレモニー、過去の地球の歴史や自身の過去生のビジョンを含む不思議なイメージなど、数多くの得難い体験をする。過去の地球上に存在した高度な文明についての記述もある。
まったくのフィクションなのか、事実に基づくフィクションなのか、実体験を綴ったものなのかの判断は難しいが、全体から受ける印象としては極めて真実に近いものと感じた。
主人公の過去生を辿るくだりが大半を占め、しかも一流作家が書いたようなドラマティックで感動的な物語である。これがどのような意味を持っているのか疑問に思っていたが、読み進めるうちに、このような高い次元の魂を持った人物の人生を追体験することで、読者の魂の振動数を高める目的があるのではないかと思い至った。
いずれにしても、極めて高い精神性のもとで書かれた、心洗われる本である。そして、驚くべき内容の本である。そうとしか言いようがない。