楽曲が素晴らしい!・・・と、商品の説明そっちのけで開口一番に言いたくなる24枚目のシングル作品で、DVD付き初回盤A。DVDには、Dance shot verを収録。メンバー全員で歌い踊る様子を、正面と左右の斜めから撮影した映像で、全体を映したショットを中心に、メンバーの一角を映した部分も少々ある。この時は、画面から見えなくなるメンバーも居るが、「○○さんが映ってない!」と声を荒げる程の時間では無いので、ダンスをコピーする方の教科書としては最適な1枚だ。
「シャイニング パワー」は、シンセとブラスをミックスしたような分厚い音が、良いアクセントとなるディスコ音楽的な楽曲で、熊井友理奈が重要なパートを担っている。基本的にメロディがペンタトニック・スケール(5音で構成された音階)とメジャー・スケールの為、実に判り易い。ペンタトニックは、音列中に半音進行部分の無い単純明快な音階で、使い方を誤れば単調な印象を与えるが、この曲はそれの判り易さという長所を生かした傑作だ。因みに℃-uteの「ほめられ伸び子のテーマ曲」も、この音階で作られている。2曲目「ちょっとさみしいな」は美しいピアノから始まる、ゆったりとした曲。全員で歌うパートを聴いていると、「VERY BEAUTY」辺りの曲を思い出した。
「代謝が良い」と書くと変な表現になるかも知れないが、活動が順調なアーティストである程、前向きで健全なエネルギーを放ち、連鎖的に良い作品やステージを次々と世に送り出すものだ。ここ最近のBerryz工房も、正にそのような感じと言えまいか。「シャイニング パワー」も、歌詞のテーマが「お弁当」とは予想外。楽曲のテーマや歌詞は、やり過ぎるとインパクトのみが先行してしまうが、本作は良い楽曲に、Berryz工房流のユーモアと可愛さを取り入れた程好いインパクト、音階の使い方(これは専門的過ぎるが)、全てが絶妙なバランスの上で成り立った作品に仕上がっている。