3巻目になり,ガレット姫の背景も語られ,また,人口の増えるシャイナ・ダルクに,どこの国でも,現実でも起こる問題が起こりはじめます。理想を胸に国造りをはじめたわけですが,そう簡単にはいかないことが,人同士の関係,国同士の関係に見えてきたことで,本当の困難さが感じられてきました。
ありがちに,強大な敵と闘ったり,わかりやすい大きな困難が起こる訳ではないのに,そんな物語より,日常を丁寧に描くこの話が,断然面白く感じられるのは,人物描写が実にうまいのと,非常に丁寧な構成,現代に通じる根源的な課題を扱っているからかなと思います。
この調子で,丁寧に,「人の思いと理想の国造り」を描いてほしいなあと思います。できれば,途中でカットしたりすることなく,大河ドラマのごとき長さで丁寧に描かれていくことを望みます。