シオは仕事をテキパキこなし、生活のタイムスケジュールもきちんと管理するしっかり者の女性。いわゆる“できる女”だ。しかし彼女には、人に言えない一つの悩みと、人に言えないもう一つの仕事がある。
それは、夫に浮気され離婚して以来、極度に落ち込み孤独が堪らなくなる夜があるということ。
そして、同じような悩みを抱えた孤独な女性に“極上の眠り”を提供している、ということだ。
孤独な夜を埋めるのは“誰か”の温もり。性的な関係になるのではなく、そこに誰かが存在しているという安心感を与えることが、シオの興したもう一つの仕事「ストライプ・シープ」の役目である。一晩の間添い寝するだけ、という不思議な仕事だが、孤独でいることが堪らない夜に優しい異性の温もりを感じることほど癒されるものはない。読んでいると思わず自分も癒されたいなぁと思ってしまうはず。
登場する4人のストライプ・シープ従業員ガイ、ラン、リンダ、マシュの魅力もさることながら、シオという女性が持つ日常への率先したやる気と等身大の不安感は、読者に活力と共感を与える。
人の孤独は癒しても、自分の孤独は癒せないシオ。シオ自身の孤独は一体誰が埋めてくれるのか?これからのシオの展開に期待しつつ、4人のイイオトコからも目が離せない。