オッコ・カムのシベリウスの2番の演奏は、彼がカラヤン指揮者コンクールで優勝した時の記念録音で、
私は当時中学生で、この演奏で初めてこの曲を知り、非常に感動を覚えたものであった。今聞くとその時の感動を思い出す。
演奏は非常にドライブ感の強いバスオスティナートが生き生きとした高揚をもたらす最終楽章など今でも素晴らしいと思う。
カレリア組曲もとてもいい演奏、2楽章など非常によい。全体的に彼の演奏は低音部が雄弁でちょっと一味違う味わいを残す。
カラヤンの演奏は私などが今更言うまでもない名演。実は私はカラヤンの残した数々の交響曲の名演奏の中で、
このアナログ録音時代にグラモフォンに残した一連のシベリウスの演奏をもっとも高く買う。
カラヤンの演奏はどれも第一級だと思うのだが、どこか作りめいた印象をいつも残すところがある。
一連のシベリウス(これ以外に4、6、7番の交響曲)には、透明度の高いベルリンフィルの演奏とともに
純粋に音楽に奉仕しているといった雰囲気がある。バイオリン協奏曲の演奏も同様だが、ここではクリスチャン・フェラス
の演奏にも触れたい。フェラスは再評価されても良い。決してカラヤンに“つぶされて”などいないと思う。