ブックレットという形式に忠実な優れた出版物です。書きたいこと、載せたい写真が山ほどあるに違いありません。シベリア、ロシアの動物、鳥、自然を簡潔に伝えているのではないでしょうか。というのも、この地域の情報はあまり伝わってこない、来なかったという事情があります。なかなか入ることが出来ないからです。わずかに、マガン、ヒシクイなどの調査で宮城の有志が報告していますが、個人としての記録は福田俊司氏のこの本が初めてではないかと思います。シベリアで繁殖する鳥の多くは、日本にも渡ってきます。シベリアの自然の変化と、日本の自然の荒廃があいまって、地球に生きる命の危うさを改めて教えてくれます。