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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
市民の愛着、自治意識,
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レビュー対象商品: シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books) (単行本)
市民のプライド。直訳すればこのような意味になる「シビックプライド」は市民が都市に対して抱く誇りや愛着心のことだが、自らが都市の一部であるという自治意識でもある。特に都市間競争が激化してる昨今において都市の差別化が求められており、その差別化の鍵が市民による自治意識、シビックプライドなのである。都市がこの自治意識を発展させるには、都市と市民、そして市民同士のコミュニケーションが必要で、そのコミュニケーションを仲介するメディアによるデザイン力が決定的になります。本書ではシビックプライドの醸成に成功しているヨーロッパ8都市を紹介し、広告、Web・映像、ロゴ、ワークショップ、都市情報センター、フード・グッズ、イベント、公共空間、景観・建築の8つの観点からデザインを検討していきます。印象的なロゴ「I amsterdam」と都市写真集によってシビックプライドを形成しているアムステルダム、地区開発プロジェクトを模型でリアルに示して開発に市民参加を実現しているハンブルク、わかりやすいマップや統合的な情報デザインによって「分かりやすい都市」を標榜するプリストル、中心市街地再生マスタープランを映像化して市民に効果的に発信・波及させているブラッドフォードなど、様々な手法のコミュニケーションデザインが詳細に紹介されています。 本書の大部分は各都市のシビックプライドの取り組み紹介です。鮮やかなフルカラーで丁寧にデザインされた紙面はとても美しく、また見やすく、デザインの大切さを直感的にも知ることができます。また、後半50ページほどにシビックプライドについての論考が掲載されています。デザインは思想を視覚的に伝える手段である、市民による双方向のパブリックライフが都市生活の喜びをもたらす、などなど興味深いテーマが多い。全体としてメディア側の取り組みばかりが掲載されており、市民の意志や姿が見えにくいのが欠点ですが、まだ日本では重視されていない都市コミュニケーション・デザインの重要性を提起した功績は大きいと思います。
5つ星のうち 5.0
都市広報とデザインの融合をめざす,
By 裕 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books) (単行本)
都市の広報活動は、知事がメディアに露出して特産品を売り出したり、パブリシティを増やすために、プレスリリースを工夫したりするような 外向きの活動だけではないと以前から思っていた(もちろんそれらも 大切だし、それすらやっていない都市もあるわけだが)。 シビックプライドとはその名の通り、外向きというより、市民の意識を 高めることに主眼がおかれており、掲載事例(例えば、I amsterdam) を見ても、まさに内向きにどう働きかけているか、そしてその働きかけ に際しては、言葉による説得よりも、スタイリッシュなデザインの方に、 いかに効果的に市民に訴えかける力があるかが、カラー刷の鮮やか な誌面で一目瞭然にわかるようになっていた。 私は創造都市論に興味があり、自分の住んでいる街が創造都市に なればいいな、と考えているが、それにはまず自分の住んでいる街を 好きになったり、誇りを持てるようにならなければならない。都市景観 の中に、強烈に目立つロゴが突如現れたり、町中にフラッグがあふれ たりすることには抵抗感を持つ人がいるかもしれないが、都市の中に 何のランドマークもないような街には、やはり愛着を持てないだろう。 デザインによるアプローチによって、それが変えられることを、この本 を読んで実感した。 ちなみに、上記のように抵抗感を持つ市民を減らし、理解を得るため には、この本のケーススタディのいくつかにあったように、市民向けの タッチ・ポイント(市民が写った写真集や、市民向けに便利なカードを 配布したりする)を様々な形で作っていって、そうした市民達のプライド までくすぐっていくと良いのかもしれない。 たくさんの示唆が得られた本だった。
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5つ星のうち 3.0
なっとく。,
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レビュー対象商品: シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books) (単行本)
街をデザインする。コミュニケーションによって街に活気を与える。そのような発想は、きいてみればなるほど納得できるものではあるが 改めて示されることでたくさんの気づきを与えられ、同時に可能性を感じた。 地方活性化のために、単に裁量を増やしたり税金を増やしたりするのでは 根本的な解決にはならない。それだけを与えられても機能しないのである。 ではどうすべきか。その答えのヒントがこの本には詰まっている。 具体的な事例が多く、写真が盛りだくさんのため読み進めやすい。 ただ、語り口調が少し単調なので、一気に読むのは難しい。
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