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「自社の商品をどうやって売るか」という視点で、単独で取組んだ結果、壁にぶつかり、新しい開発や大掛かりな投資が必要に思ってしまうケースはよく聞くが、発想を少し転換することで新たなマーケットを創出した成功事例の紹介が、具体的で、非常に参考になる。成功した企業は、「誰が、いつ、何のためにお金を使うのか」を追求し、ライフスタイルに魅力的な付加価値を提供した結果であり、アメリカの事例であっても、自身のビジネスに置き換えて、いくつもの「気づき」を与えてくれた。
今後間違いなく訪れる高齢化社会の中で、ビジネスをどう展開していくべきか、更に、若い世代も含めた日本の高齢化社会自体を素晴らしいものにしてしまおう、といった著者の意気込みが垣間見えるような気がした。これらが、シニアの社会に関する著者の豊富な知識に裏付けられているため、非常に説得力がある。本書は、ビジネス上、競争相手になりそうな方にはあまり読んでもらいたくないと感じる程読み応えのある一冊であり、ビジネスに行き詰まっている方には必見の一冊である。
紹介されている事例は、ほとんど米国のもので、日本で同様のビジネスが成立することに実感が湧かない向きもあろうが、私は、日本における多様なシニアビジネス開花の可能性とスマートシニアがこれからの社会にもたらすであろうインパクトに意を強くした。それにしても米国のアントレプレナーシップおそるべしである。
個人的には第6章「第三の場所」、第8章「ナレッジ・ネットワーカー」、第9章「知縁」が特にオススメ。
シニアビジネスに興味のある人ばかりでなく、シニア予備軍、シニア関連政策を立案する行政関係者、大学関係者、福祉関係者など、多様な人に読んでもらいたい!
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