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シナ人とは何か―内田良平の『支那観』を読む
 
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シナ人とは何か―内田良平の『支那観』を読む [単行本]

宮崎 正弘 , 内田良平研究会
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

中国文明の本質を鋭くえぐり、趨勢を見極めた「強攻」外交の提言。現在によみがえる内田良平の国家戦略書。間違っていた日本人の対中理解を正す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮崎 正弘
昭和21年金沢生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長、雑誌『浪漫』企画室長を経て、貿易会社を経営。83年『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。文藝評論家の顔もあり、三島由紀夫を論じた『三島由紀夫の現場』(並木書房)など三部作は資料的価値が高いと文壇でも評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 302ページ
  • 出版社: 展転社 (2009/10)
  • ISBN-10: 4886563406
  • ISBN-13: 978-4886563408
  • 発売日: 2009/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By AAA
形式:単行本
この本自体の書評としては文字通り、「内田良平の『支那観』を読む」事に尽き、この本でもそれについ
て現代の中国との対照を踏まえながら、多少の字句の難解さもありながら割とすらすらと読める物だと
思います。
そして一応本書にも支那観原文、現代訳し多少補足を踏まえた物両方あったが自分の教養の無さで原文
及びその背景を十二分に把握出来ていない事を恥じながら読ませて貰った率直な感想は、他のレビュアー
が述べる同様「同文同種」、「一衣帯水」なる中国像は現在過去に無く、未来も恐らく無いだろう事、
また内田氏の「活動家」としての高い能力、文字通り支那大陸を縦横無尽に駆け巡り、日支双方の政府
民間レベルで働きかけその展望を遺憾無く発揮していた事が書かれています。
また文中に何度も出てくる「読書社会」、「遊牧社会」、「普通社会」という分け方、支那社会の欧米
日それぞれとの多様な比較を踏まえた物、これは現在の中国を見る上でも有効な観察の一拠でしょう。
そういう意味では著者達が示す通り現在に通じる「支那観」でした。
また同時代の歴史を読む上でも北南支那の関係、日本の大陸政策、日本人の昔からの眼の無さ、内田氏
本人の奔放な活動とその志がここにあります。
ただ残念ながら本書でも仰ってますが、内田氏は活動家、啓蒙家であってその思想を明確に記す物は
無いようであくまでその行動や「意見書」という形での断片的な物から読み取るしか無いようです。
自分としては辛亥革命、満州事変を通して本懐とまで言えなくとも自分の理想を達成した内田氏が
その後支那大陸特に南側へ引き摺られるように拘泥せざるを得なくなった状況をどう見、それを良しと
したのか否か、またそこからの見通しはあったのか、何を胸に思い半ばで亡くなったかを知りたくなった
のでこの評価にさせて頂きました。
重ね重ねになりますがこの本は各々の支那観を養う上で決して損にならない名著になると思いますので
特に初学者にはお奨めです。また特に日清、日露戦争、辛亥革命以降の支那を見る上では内田良平ほど
の、あくまで日本のと付け加えますが、重要人物は居ないと思いますのでその理解の一端となるでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
60 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 タイトルの通り「シナ人とは何か」がわかる。今まで持ってゐた、『論語』や『史記』『三国志』の中国観は吹き飛ぶ。近年世界中で報道された、チベットやウイグルなどの少数民族に弾圧を加へることは中国人の本質的体質であったことを教へられる。
 内田良平の発表した『支那観』は大正二年の作で、現在の我々が原文を読むことは困難である。しかし、現代語訳を読めば、その内容は現在にも十分に通じる。そして、宮崎正弘氏をはじめとする解説により、「中国」の実態を把握することができる。
 この本は、現在日本でも盛り上がりをみせるチベットや東トルキスタン独立運動にも役立つのではないだらうか。
このレビューは参考になりましたか?
37 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By それから トップ1000レビュアー
形式:単行本
内田良平は「黒龍会」というマフィア的団体を結成してアジア侵略を図った右翼というイメージがあるが、これは多分に戦後占領軍により流布された宣伝によるものであろう。アジアへの西欧の侵略を防ぐため、支邦の覚醒を求めて辛亥革命に多大な支援を行った。当時、支邦に無償の支援を行った日本人は内田良平に限らず、宮崎滔天を始め多くの人々がいる。多分にロマンチックな動機からか。なお、「黒龍会」の黒龍とは、満洲とロシア国境を流れる黒龍江(アムール川)に由来するものである。

内田良平の凄いのは、支邦に対してロマンチックな思い入れからではなく、過去の歴史をも含めて現実を捉えたリアリストであることである。そしてこれは実際に辛亥革命の支援に関わって支邦と支邦人の実像を理解した上での深い絶望から生まれた「支邦観」である。

「支邦観」そのものの原文はそう長いものではない。明治44年(1911年)、辛亥革命により、清朝は滅亡した。「支邦観」は支邦の混迷が続く大正2年(1913年)に出版され、附録として時の首相、山本権兵衛への提言が付されている。
ここでは敢えて本書の内容には触れないが、リアリスト内田良平の「支邦観」は現在の中国と中国人を理解する上でも貴重な資料となるであろう。
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