日本ではシティ オブ ゴッド のテレビ版として販売されたブラジルのテレビドラマCity of Men(原題・Cidade de Homens)
CITY OF GOD~THE TV SERIES~ [DVD]が、放送終了後に映画として戻ってきたものである。
テレビシリーズはシリーズ4まであったのであるが、残念ながら日本での販売はシリーズ2までで終わってしまった。全シリーズを見ることの出来なかった方の中には、映画版が極めて薄く感じられる方もいるのではないだろうか。
テレビシリーズは、ブラジルのスラム街で育つ2人の少年、アセロラとラランジーニャの目から見るブラジルが描かれているドラマとして始まった。スラム街の生活の様子が沢山盛り込まれたシリーズ1、2。シリーズは、その後、10代の妊娠など今を取り巻く問題を織り交ぜながらも「2人の少年の成長の物語」として花開いた。父親のいない子として育った2人の少年。自らが親になることにより成長を初め急激に大人になっていったアセロラとは対照的に、なかなか大人への1歩を踏み出せないラランジーニャ。そんなシリーズ3、4も、映画を楽しむために必要な要素だったと思う。
ブラジル国内で絶大な人気を誇ったテレビシリーズだったために、2匹目のどじょうをすくおうと、ファンのために作られた映画だといってもいい。映画自体はなかなか面白いのであるが、観客が事前に知識を持っていることを前提に描かれている部分も多く、1本の映画としての評価がしづらいのだ。その点を考慮して☆1つ減点。