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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
五感に訴える詩の世界,
By きっとカット (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Shipping News (ペーパーバック)
ニューファンドランドというところは、海と風と岩、冬は氷ばかりの、とにかく自然の厳しいところらしい。そしてそこで生きている人々にも厳しい現実と歴史がある。ミステリーのように徐々に明らかにされる主人公クオイルの一族のおぞましい歴史は、日本なら「犬神家の一族」といったところか。でも筋の面白さより、何といっても文章がすごい。海のにおい、風の冷たさ、潮風のべたつき、湿気のこもった船室のなかにいる人間の髪におい、海水の冷たさ、吹き付ける風の音、料理の味、子どもの声、水死体のふやけ具合(!)・・・そういうものが読むたびに押し寄せてきて圧倒される。 心から口惜しいのは、英語が難しいうえに船の部分の名称がたくさん出てきて、私にはとうてい全部は理解できなかったことです。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
こういうファンタジーもありかと,
By
レビュー対象商品: 港湾ニュース (単行本)
ニューヨークの郊外から父祖の地、ニューファンドランド島へ移り住んだ中年男と子どもたちにとって、この島は、圧倒的な異世界。 読んでいる日本人の私にとっても、 “こんなところがあったのか!?”っていうぐらい不思議で魅力的なところです。 が……そういう場所は、暮らすのには大変っていうのがセオリーで 吹雪に、いじめ、殺人事件、転覆、いろんな事件が彼らにふりかかります。 そのあわただしさが、彼らの悲しみや苦しみを癒していく。 それには、これだけの季節が必要なのだと。 読者にとっても、なるほどこの厚さなのだと納得する物語です。 各章がひとつひとつの短編のようにまとまっているのも、 通勤途中などで読むにはよかったです。
5つ星のうち 4.0
暗い北国に差し込んだ、希望の光,
By
レビュー対象商品: The Shipping News (ペーパーバック)
Quoyleは、両親からあまり愛されず、兄からもいじめられ、仕事もうまくいかず、結婚した女はあばずれで娘二人を売り飛ばす始末。 そして愛人とともに、事故で命を落とす。 その後叔母の勧めで、彼女とともに、親の出生地であるNewfoundlandで、取り返した娘たちと新しい生活を始める。 海に囲まれた北国での、厳しい自然の中での生活、残っていた家はぼろぼろだし、ボートはうまく操れないし、 新聞記者としてShipping News を担当したけれど変な事件ばかり。 でも、少しずつ、同僚や、友人に助けられ、好きな人もできて、生活に慣れていく。 過去の自分の家にまつわる暗い歴史に驚きながらも、それを受け入れ、乗り越え、 そして厳しい冬が終わるころには、奇跡まで起き、かれらのNewfoundlandでの生活に希望の光が差し込んでいく… 厳しい自然の北国や、船やボート、漁業を描写する英語が多く、読み進めるのが困難だった。 であるのも関わらず、最後は暖かい気持ちで、少し感動して読み終えることができた、 不思議な本です。
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