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88 人中、83人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
わたしの「シズコさん」。,
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レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
たいへんなものを読んでいるという思いに苛まれながら読んだ。
ぐさりぐさりと突きささることば。 今まで私が人に言えなかったことを、こんなに激しくぶつけられて青ざめた。 「母が嫌い」 この一言を胸に隠して何十年も過ごしてきた。 人に知られてはいけないと思っていた。 佐野さんは、ご自分のお母様との相克を隠さず書いた。 激しく厳しく書いた。頭が下がる。 私は母にぶつかっていくことすらしなかった。 喧嘩などしてやるものかと思っていた。 同じ土俵に降りていくのが嫌だったのだ。 たいへんなものを読んだ。 青ざめて震える心が止まらないままだ。
30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人と親との関係,
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レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
「シズコさん」は7人子供を生んだのだが,そのうち3人の男の子は子供のうちに死んでしまう。生き残った最年長の子供(長女)が「私」。
でも,私は,母親には愛されていなかったと考えている。父親(私が19歳のときに死亡)は,私を愛してくれてはいたが,家庭内に緊張感しかもたらさないような人間だった。そんな母は,自分の家から嫁(私の弟の妻)に追い出され,私からも老人ホームに「捨て」られる。 「私」は,過去の種々のエピソードを思い出しながら,母親との関係を見直していく。その際,「親は子供を愛しているはず。子も親を愛しているはず」という社会通念(建前)ではなく,「本当はどうだったのだろう」ということが,できるだけ克明に描写されていて,ある種,つらい本である。なぜなら,これを読んでいる私自身,両親に対してアンビバレントな感情を捨てきれずにいるから。 両親との関係が良好な人には,筆者の苦悩は理解できないと思う。そうでなかった人は,是非一読して,自分と両親との関係を見直す材料にしてもらいたい。 つらいけど,読んでよかったと思える本である。
60 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
難しいよ、母と娘。,
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レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
まっすぐに愛することのできなかった母への、
ストレートな気持ちがつづられている。 憎しみ、嫌悪してきた母が高齢になり痴呆になった。 痴呆になってはじめて、著者は母に心を開き始める。 母の手をさすり、1つの布団へ一緒に入り、 母を老人ホームに入れたことで「母を捨てた」と自分を責める。 (母が元気だったころの話では)著者が母に悪態をつくと、 母はいつもエプロンを目にあてて泣いていた、とある。 しかし、逆に、その母も著者をたくさん傷つけている。 ひどい言葉で母と喧嘩した自分の記憶が、読中、ひょっこり頭をもたげて苦しくなる。 人のいない場所へ行って、「わーっ」と叫びたくなった。 でも、著者の痴呆の母は言う。 「もう何でも忘れましょう」 悲しいのだけど、お涙ちょうだいのベタベタした雰囲気がなく、 ラストの母の死まで、 著者流のカラリとした風のような爽やかさが行間に流れる。 「母娘っていろいろあるけど、それもいいんじゃない?嘘だけど。」 笑いながらそんなジョークを言われた気がして、 自分の母と仲良く買い物にでも行きたくなった。
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