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シズコさん
 
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シズコさん [単行本]

佐野 洋子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あの頃、私は母さんがいつかおばあさんになるなんて、思いもしなかった。ずっと母さんを好きでなかった娘が、はじめて書いた母との愛憎。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐野 洋子
1938(昭和13)年北京生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。絵本作家、エッセイスト。代表作に『わたしが妹だったとき』(新美南吉児童文学賞)、『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)、エッセイ『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)など。2003年柴綬褒賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/04)
  • ISBN-10: 4103068418
  • ISBN-13: 978-4103068419
  • 発売日: 2008/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 わたしの「シズコさん」。, 2008/6/18
レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
たいへんなものを読んでいるという思いに苛まれながら読んだ。
ぐさりぐさりと突きささることば。
今まで私が人に言えなかったことを、こんなに激しくぶつけられて青ざめた。
「母が嫌い」
この一言を胸に隠して何十年も過ごしてきた。
人に知られてはいけないと思っていた。
佐野さんは、ご自分のお母様との相克を隠さず書いた。
激しく厳しく書いた。頭が下がる。

私は母にぶつかっていくことすらしなかった。
喧嘩などしてやるものかと思っていた。
同じ土俵に降りていくのが嫌だったのだ。

たいへんなものを読んだ。
青ざめて震える心が止まらないままだ。 
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人と親との関係, 2008/8/20
By 
hffrs850 - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
 「シズコさん」は7人子供を生んだのだが,そのうち3人の男の子は子供のうちに死んでしまう。生き残った最年長の子供(長女)が「私」。
 でも,私は,母親には愛されていなかったと考えている。父親(私が19歳のときに死亡)は,私を愛してくれてはいたが,家庭内に緊張感しかもたらさないような人間だった。そんな母は,自分の家から嫁(私の弟の妻)に追い出され,私からも老人ホームに「捨て」られる。
 「私」は,過去の種々のエピソードを思い出しながら,母親との関係を見直していく。その際,「親は子供を愛しているはず。子も親を愛しているはず」という社会通念(建前)ではなく,「本当はどうだったのだろう」ということが,できるだけ克明に描写されていて,ある種,つらい本である。なぜなら,これを読んでいる私自身,両親に対してアンビバレントな感情を捨てきれずにいるから。
 両親との関係が良好な人には,筆者の苦悩は理解できないと思う。そうでなかった人は,是非一読して,自分と両親との関係を見直す材料にしてもらいたい。
 つらいけど,読んでよかったと思える本である。
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60 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 難しいよ、母と娘。, 2008/5/2
レビュー対象商品: シズコさん (単行本)
まっすぐに愛することのできなかった母への、
ストレートな気持ちがつづられている。

憎しみ、嫌悪してきた母が高齢になり痴呆になった。
痴呆になってはじめて、著者は母に心を開き始める。
母の手をさすり、1つの布団へ一緒に入り、
母を老人ホームに入れたことで「母を捨てた」と自分を責める。

(母が元気だったころの話では)著者が母に悪態をつくと、
母はいつもエプロンを目にあてて泣いていた、とある。
しかし、逆に、その母も著者をたくさん傷つけている。

ひどい言葉で母と喧嘩した自分の記憶が、読中、ひょっこり頭をもたげて苦しくなる。
人のいない場所へ行って、「わーっ」と叫びたくなった。

でも、著者の痴呆の母は言う。
「もう何でも忘れましょう」

悲しいのだけど、お涙ちょうだいのベタベタした雰囲気がなく、
ラストの母の死まで、
著者流のカラリとした風のような爽やかさが行間に流れる。

「母娘っていろいろあるけど、それもいいんじゃない?嘘だけど。」
笑いながらそんなジョークを言われた気がして、
自分の母と仲良く買い物にでも行きたくなった。
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