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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
転ばぬ先のITシステム失敗学、みずほ銀行篇,
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レビュー対象商品: システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓 (単行本)
3・11の東日本大震災の直後、みずほ銀行はシステム障害事故を起こした。最終的な報告書や独自取材を元に、障害の状況や直接原因を考察する。 みずほ銀行が問題なのは、12年前に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併する時にもシステム障害を起こしていること。 12年前の障害内容も振り返り、繰り返されるトラブルの背後にあるのは経営陣のIT無視の構造だと主張する。 また、合併記者会見におけるIT軽視発言を掘り起こす。その発言内容には、軽く目眩を覚える。 「ITに詳しくないからシステム担当者に任せる」ではなく、「ITに詳しくないから、詳しい次世代経営者を育てる」あるいは「詳しい人をCIOとして連れてくる」といったことは出来なかったのか。このままでは第3の大規模障害が発生すると警告する。 後者の方式で失敗を教訓に変えた事例として、東京三菱UFJ銀行や東京証券取引所などにも言及している。 最後には、システム障害を防ぐための地道で基本的な、しかし蔑ろにされがちな提案を解説している。 IT関係者以外に読んで欲しいということで、専門用語が非常に少なく、読みやすいと思う。 専門家は日経コンピュータを読んだほうが良いかも知れない。だが、体系化されてまとまっている本書も良い。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
システム統合にはトップの明確な意思決定が必要,
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レビュー対象商品: システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓 (単行本)
2002年 みずほ銀行統合時に発生した大規模障害、2011年 東日本大震災による大量の義援金振り込みに端を発した障害。 これら2度の障害の、真の原因を深く追求した内容です。 第一勧銀、富士、興銀の3行合併という、国内では前例のないシステム統合に対し 経営層の関与不足が障害発生の根本的な原因であると分析しています。 トップダウンの明確な指示がないために、3行それぞれの思惑が入り乱れた結果、 本来のあるべきシステム理想像から遠くかけ離れたプロジェクトとなってしまった点は 他人事ではないと感じました。 自分の現状と照らし合わせ、特に納得する記述を下記に3点あげておきます。 ・プロジェクトマネジメントのスキルは、融資業務のスキルと同じ。 「相手が行っていることが本当かどうか見抜く力」、「この相手は信用できるかどうかを見分ける力」が必要。 ・システム運用現場は、労働環境に恵まれてるとは言えない。データセンターには窓がないことが多く、 昼夜の感覚がつかみにくい。コンピュータの動作音が鳴り響く中で作業を強いられ現場の指揮は 次第に低下する。 ・システム障害は、情報システムからの「SOS」のサインである。 IT業界で働いている人にとっては大変参考になる書籍かと思います。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
情報システム部門の一員として、考えさせられる内容でした,
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レビュー対象商品: システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓 (単行本)
12年前の合併時のシステム統合に失敗し、大混乱を招いたみずほ銀行が、今回の大震災直後に再び大規模なシステム障害を起こし、国民生活に多大な影響を与えた事件についての論評。これほど大きな企業ではないけれど、情報システム部門の一員としては、他人事ではないなぁ、とシステムを扱うものの責任を痛感した。構成としては、第1部で今回の震災長後のトラブルの顛末、第2部で合併直後のトラブルの顛末を紹介し、みずほ銀行がこれほどの大規模なシステム障害を繰り返した原因を追求する。また、第3部では、みずほ銀行以外のシステムのトラブルの事例の紹介をし、第4部では、そういった情報システムの大規模生涯を防ぐためにはどうしたらいいのかを解説する。 システムの不具合、オペレーションミスといったシステムに起因することももちろんあるが、執筆者は、経営層の情報システムへの無理解を最大の要因として挙げる。たしかに、そのとおりだと思う。この点に関しては、うちの経営層にも当てはまる。Topは無論のこと、大多数の管理職は情報システムに関しては、「分からない」のが当然で、それは全て、情シス部門任せ、どころかアウトソーシング先任せ。むしろ、システムの仕事は、ウチの会社の本業ではなく、「汚れ仕事」とでも思っているような節もある。 これじゃ、情シス部門はモチベーションは落ちるし、システムの品質も落ちるばかり。なんて、経営層の批判はカンタンだけど、それだけじゃ、障害は防げない。情報システム部門がやるべきことは、できることは何かをちゃんと考えよう。 とても考えさせられる本でした。
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