この大戦略、兵器バランスが最悪です。やればやるほど粗が目立ち、あまりにも酷すぎます。ジェット機が複葉機に撃ち落とされたり、歩兵の小銃で戦車が壊れたり、戦闘機の機銃掃射で戦車、はては戦艦が沈んだり、800キロ爆弾を10個程度落としても戦車が2〜3両ほどしか壊れなかったり。
航空機のパラメーターがどれもこれも大差がありません。
戦車のパラメーターもどれもこれも大差がありません。
鈍重なはずの多発機が戦闘機と殴りあえる。
爆撃機の地上攻撃力が弱すぎる。
一部艦載砲で潜水艦を攻撃できる。
魚雷も潜水艦を攻撃できる。
艦爆と艦攻の爆弾命中率が一緒で艦爆を使うメリットがない。
魚雷が間接攻撃可能、ひどいものは重巡主砲並みの射程。魚雷の航続距離は長いですが、射程距離は別でしょう。
駆逐艦が戦艦主砲の直撃弾を受けてもなかなか沈まない。
戦艦主砲の射程距離があまりない。
海戦は戦艦や空母といった主力艦を造るより駆逐艦や巡洋艦を大量生産したほうが有利。
ユニットの熟練度で性能がべらぼうに左右される。
とにかく兵器バランスが最悪なんです。おまけに一部マップも最悪。米軍シナリオのミッドウェー海戦、海域が広すぎ、とてもミッドウェー海戦とは思えません。日本列島までマップ内にある始末です。
広いだけならいざしらず、敵艦隊を見たら激しく幻滅することでしょう。
またその他もろもろも最悪。
大東亜興亡史2の改善点で触れている通り、軍資金が少なすぎておおいに苦しみます。
戦略画面で事前にユニット、特に海軍ユニットを配備していれば新兵器の開発費用の予算が回りません。
おまけに最悪なことに新兵器は新兵器開発の告知がきた時に開発しなければ勝手に開発中止の印を押され、以降その新兵器は使えず配備できず、イエスかノーかの究極の2択です。先送りが許されません。
何かしらの輸送兵器にユニットを載せたままマップをクリアすれば次からはその載せたユニットごと配置させられるはめになり、おまけにこの大東亜興亡史は一度マップにユニットを配置すると部隊在庫に戻すことが許されず、時と状況によってはおおいに悩まされます。ユニット削除コマンドしかありません。
1941年12月8日のコタバル上陸作戦でクルセーダーの後期型が出てきます。
ハリケーンの20ミリ砲型も出てきます。
コタバルだというのに開始10数ターンでレパルスとプリンスオブウェールズが見えてきます。
敵機も飛んできます。こちらに空港はなく、援軍も見えそうにもありません。
しばらくやっていればやはりそこは大戦略、敵もユニットを増産してきます。
潜水艦や戦艦、巡洋艦、航空機、もうたまったものではありません。
ゲーム内容はとても楽しめたものではありません。
20周年記念の大戦略とは到底思えません。ただの大戦略です。
残されているこのゲームの魅力といえば、兵器図鑑と特攻や核が再現されているところでしょうか。
このゲームに出てくる兵器を2Dグラフィック付きで見れる図鑑、それが兵器図鑑です。
収録されている兵器は膨大で、くわえて誰も知らないような兵器がそれも多数収録されています。
価格も安くなったことですし、兵器図鑑を見るためだけに買うのも悪くないかと思います。
ちょっと高い兵器特集本と同等です。
この大東亜興亡史の兵器図鑑は最初から見れる仕様です。
インターネットを用いて検索してみれば本より多くの情報を得られるでしょう。
<追記>大戦略というゲームは"あの"ミッドウェー海戦、"あの"レイテ沖海戦、と忠実に起こった、想定された環境・状況の上で戦えるのが大戦略というゲームなはずです。ただでさえ「どこでも戦艦大和」「もしも列車砲」「どこでも一線級部隊」「無尽蔵兵隊」「軍事都市」「油田都市」というあんなシステムを採用しているというのに、大戦略から兵器を抜き取ったら一体何が残るんでしょう。
それに大戦略は所詮大戦略、大戦略のAIは忠実の指揮官を模しているはずがありませんから、まったくもって兵器を抜いたら何が残るんだかわかりません。
1941年12月22日のフィリピン攻撃もひどい。
水上機で敵を爆撃する日本軍、飛行艇から空挺攻撃をおこなう日本軍、M3中戦車に蹴散らされる八九式中戦車、火炎放射器とバズーカフル装備の米兵、異次元トンネルから次から次へと湧き出してくる米軍…やってられませんよ、なにもかもがクソです。飛行艇で空挺とは、日本軍はなんと斬新なのでしょう。
大東亜興亡史における大戦略とは、「このマップをクリアしたら次のマップがどうなるかくらい察しろ馬鹿者」ひどすぎて何もいえない。