劇場公開版は115分なのでおよそ30分長いディレクターズ・カット版の登場です、「天国の門」もそうでしたが、企画段階から撮影にはいるとどんどん長くなってしまうのがマイケル・チミノの商業映画作家としての欠点なのでしょう、ファンにとってはこの長さこそがチミノ映画の醍醐味なのですが、プロデューサーや映画会社からすればまったく実に困ったもので、現在ほんとに地味になってしまったのも仕方がないかもしれません、復活を期待しています、
さて、劇場版では無理な編集のために物語が不自然だったり解説不足だったりでチミノらしいダイナミックさがすべて消されていましたが本作は充分に楽しめます、本作のロードショーを知らずにDVDで始めて見る人は幸福ともいえます、ただしチミノの作品としては「ディア・ハンター」と「天国の門」が抜きん出て素晴らしいことはもちろんであり、娯楽映画としては「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」もなかなかの作品だったなと、思う次第です、
当時のハリウッドを代表するヨーロッパ出身の2枚目スター、クリストファー・ランバートの為の作品として鑑賞したほうが無難ではあります、評者は、ヨーロッパのスタッフたちがハリウッドのスタッフ達ほどにはチミノの意図通りにうまく動いていないのではないか、との印象を受けました、