前巻にて明らかになった検校屋敷の陰謀、そして牛股の敗北もすべては序章に過ぎませんでした。
伊良子仕置きより三巻を経て、ついに彼の復讐最終局面を迎えたのです。
狙いは無論、虎眼。流れ星と逆流れ、ふたつの流れがついに交錯します。
ともかく頂上決戦だけに、無惨さにおいても頂点を極めるのがこの巻。
執拗に、死体の生臭さと内臓のてかりまでを表現したかのような、鬼気迫る描写が延々と続きます。これだけ残酷な漫画は今の日本にはないでしょう。
戦いの迫力や筋のおもしろさ以上に、戦うために、殺すために、死ぬために生きる「武士道」の恐ろしさを感じさせる作品です。
この作品は娯楽であることを突き抜け、酸鼻極まりない世界とはどういうものかを知らしめるために存在するのかもしれません。
だからこそ他の作品において滅びた何かを感じさせるのでしょう。