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しかし、この四巻は違う。
思う存分山口貴由の世界が展開されている。
これまで虎眼流の内部しか描かれなかったのが、外部との関わりを描いている。
浪人たちが集まって危険地帯となっていた掛川。
そのような掛川を描きながら、そこでの虎眼流の無双の強さを表現している。
掛川は危ない。死ぬ。口を開ければ死、歩いただけで死。
その無双の高弟達を襲う、幽鬼の如き謎の刺客。
夜霧の中で、暗闇の中で、異様な構えから繰り出す必殺の斬撃。
それが何なのか、分かっていてもその迫力に震える。
描き方が凄い。
剣術において漫画のような打ち合いはありえず、ほぼ一撃にて決着してしまう。
一撃の中にどれだけの凄みを乗せるか。
その点においては剣術漫画のひとつの完成形ではないだろうか。
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