内容は、梨園の世界で活躍する若手俳優の恋と、葛藤
という感じでしょうか?
主人公・笙吾は、自分に関心のない父に半ば諦めながらも
親子である繋がりをなくさない為に歌舞伎を続けている。
そんな笙吾の傍には、いつも和美がいて、手を繋いでいて
くれていた。
それがある日、怪我をした事で演じる事ができなくなり、
出生の秘密までも知ってしまう。信じていた和美までも
失ってしまったら?
和美×笙吾のお話しは、「つないだ手」がキーポイントに
なっていて、誰からも愛されないと諦めている笙吾の頑なな
心を溶かし、ゆっくりと恋愛感情を自覚させるのに上手く
使われていました。
それぞれの思いがじわじわと伝わってきて、話しのテンポも
緩やかで優しいのに、「お前を俺に寄越せ」なんて台詞や、
行動が意外に男らしかったりして、そのギャップにドキッと
したりします(笑)
他にも、歌舞伎の世界から出ていった将宏と、歌舞伎役者の
大希の物語は、和美と笙吾の話しとは違った大人の恋愛で、
相手にのめり込まないようにする姿がとても切なく、また、
描き下ろしの作品はうって変わって甘々、と色々なスタイル
の恋愛が読めます(^^)
中でも「甘えなおし」をしている笙吾は必見のかわいさです。
個人的には、大満足な1冊でした♪