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本作も、名作です。前作「ヒミズ」が少し無理のある設定だった(主人公は中学生なのにものすごく老成してた)のに比べ、かぎりなくリアルな高校生が描かれます。私は現役の少年ではないのでリアルな高校生といっても駅ですれ違うくらいしか知りませんが、いかにもな感じの少年たちが登場する。ヤンマガ創刊時、高校生だった自分を思い出して、痛みがよみがえってきました。
いじめというか、高校の濃密な人間関係は息が詰まった。初めて異性と真剣に向き合って緊張した。バイトと教習所でストレス溜めまくった。一日一日が長く、一年はため息が出るほど遠かった。オギ坊、がんばれ。痛みを感じながら一歩一歩大人になれ。
恥ずかしくも眩しい季節。この作品がどう展開するのか全然わかりませんが、毎号楽しみです。まとめて読むとさらに良い。
英文字表記の「CIGUATERA」より、神経系に障害を起こすシガトキシンを有する魚をによる熱帯地方の中毒症がタイトルになっていることに気づく。
この作品は、リアルだ。
現代日本が舞台だし、特殊な能力を持つ人物も登場しない。
芥川賞作家の出世作で主人公は、尿道にバラの茎を挿されるといういじめをうけていたが、そこまでのいじめが現実にどれくらいあるだろう。
無いとは言わないが、この作品では
あるかもしれないリアルないじめ。
恋愛も「マンガのような」恋愛でなく、相手の気持ちを探りながら、自分のふがいなさに日々三省しながらのリアルな恋愛。
いろいろあるけれども何も無い、そんな生活を日々送る。しかし、そこには常に、毒にあたる可能性は存在している。
死亡率は低いがいつ侵されるかわからない、シガテラの毒が。
連載中の作品だからこそ、今後の展開や人物の心情を深読みする楽しみがある。
お早めに。
この「シガテラ」からは、確かに前作から引き継がれた独特の暗さや、張り詰めた空気のようなものが感じられるが、同時に古谷実の本分とも言える「笑い」も復活している。
これは、前作を読んで不安を覚えたような往年の稲中ファンにとっても安心できるところだろう。
まだ作品も序盤なので、今後どういった展開を見せていくのかは判断が難しいが、恐らくは、コピーにも謳われているように「青春」というのが大テーマであり、極端な路線変更はないと見て間違いないと思う。
現段階で言い切ってしまうのもどうかとは思うのだが、きっと今回は、「ヒミズ」の時のように路頭に迷った主人公を見はなすようなマネはしないだろう。
前回、古谷はあれほど悔しがっていたのだから。
今回はきっちりと彼(主人公=オギノ)の青春を描いてくれると思う。
他のどの作家にも描けなかった形で。
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