前作「シカゴより好きな町」で、老いの片鱗を見せたダウデル夫人。
もう、おばあちゃんに会えるのも最後かしら、と寂しく思っていたけど。
杞憂でした。
アラナー(アラウンド ナインティー?)のダウデル夫人、まだまだ元気です。
その夏は、ボブ・バーンハートにとって最悪なものになりつつあった。
牧師館に引っ越してきた、善良なバーンハート一家に、町は冷たかった。
用意された教会はぼろぼろだし、お店はつけがきかないし、
そのくせインチキ臭い信仰復興集会には参加する町の人々。
その上、となりは幽霊屋敷と見まごうおどろしい佇まい、
そして、そこに住むのは散弾銃をぶちかます、大柄な老婦人・・・。
遠目で眺めていた、恐ろしい老婦人。
まさか、二人きりで対面する羽目になろうとは思ってなかった。
しかも、ダウデル夫人のトイレの中で、素っ裸で、ぐるぐる巻きにぶら下げられた姿で・・・。
町の荒くれ者、バーディックに手荒い洗礼を受けたボブ。
覚えてます?バーディック、青と緑の左右違う色の眼をしてる一族。
この町は、相変わらず、バーディック一族、カウギル一族、リーパー一族が威張り散らしてます。
「法による正義」を期待するのは、この町では無理。
けど、大丈夫、この町にはダウデル夫人がいるんだもの!
90才に近いおばあちゃんの、雄雄しい戦いぶりに勇気付けられます。
その姿に、ボブの一家も次第に感化されていき、
妹のルース・アン(メアリ・アリス化していきます)も、母親も、
もちろんボブもいっぱしのソルジャーになって行きます。
温厚でまじめな父さえ、思いもよらぬユーモアを見せるようになります。
うん、今回もかっこいい話だな。
ちなみに、ウィルコックス夫人も健在。嬉しいことです。