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シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書)
 
 

シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書) [新書]

泉 麻人
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 882 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

赤塚不二夫のマンガ「おそ松くん」には昭和30年代から40年代初めにかけての世相がちりばめられている。リアルタイムで愛読した著者が考察する、その面白さと懐かしさ―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

泉 麻人
1956(昭和31)年東京都新宿区生まれ。慶応大学商学部卒業。「週刊TVガイド」等の編集に携わった後、フリーのコラムニストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 270ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/06)
  • ISBN-10: 4166606425
  • ISBN-13: 978-4166606429
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 ぼくと泉の違い, 2010/8/30
By 
天使のくま (東京都葛飾区) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書) (新書)
 こどもの頃、将来何になりたかったかというと、実はバカボンパパである。毎日、あんなバカなことをして暮らせたらいいなあって思ったし、何より死なないっていうのがいい。とりあえず、ギャグマンガの主人公というのは、絶対になりたいものである。同時に、絶対になれないものでもあるわけだが。
 で、「おそ松くん」である。スタートは「天才バカボン」の少し前、昭和30年代のこと。赤塚不二夫は単純に六つ子であるというだけで十分に個性的なキャラクターを設定してしまった。けれども、バカボンパパほど破壊的ではなかったことから、しだいに脇役が生き生きとしてくる。とりわけチビ太とイヤミの存在は大きい。サンクスではちび太のおでんを売っているくらいだから。そして、イヤミのシェーという独特のポーズは、日本全国あらゆるところで流行することになる。ゴジラまでがシェーをしていた。
 泉があえて「天才バカボン」ではなく「おそ松くん」を選んだのは、そこにこどもの世界が反映されているからだ。だからぼくたちはこの本をノスタルジーとともの読むことができる。泉が育った、あるいは赤塚が住んだ山手線の西側のちょっと上品さが残る世界は、それゆえに全国共通の、実は少しだけ上品なこどもの世界だったのだと思う。
 「天才バカボン」では、破壊的な主人公が設定され、社会もまた大人への幻想を失わせる世界が展開していく。国会では青島幸夫が法律を決め、バカボンパパはラーメンが好きな中華食う派として時計塔にこもる。それは「これでいいのだ」というセリフとともに、現代に生々しくつながっており、ノスタルジーを感じることができないのだ。けれども、ぼくは山手線の東側にいたので、こうした破壊的なものにシンパシーを感じてしまう。ぼくと泉の違いだ。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 資料的な書籍, 2009/10/22
レビュー対象商品: シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書) (新書)
おそ松くんの時代背景を、実際の昭和60年代を元に振り返る、いわば資料的な本。
おそ松くん好きであるなら楽しめると思うけど、
それでもメチャクチャいい!というわけではない。
おそ松くんを既に十分楽しんでいる人にとって、この本は確認程度のものとなるだろう。
少なくとも僕は、読んでいても知っている事ばかりだった。
「あのシーン、どこら辺にあったっけ?」「あれはどういう意味だったか?」
という時に、パラパラとめくれば役に立つ事と思う。
例えば、チビ太の身長が60センチ、イヤミの出っ歯が8.5センチだったなど。
これが正確な設定なのかはわからないが、当時のソノシート、そして原作にも載っている。

80年代に公開されたアニメについては、なぜか一切触れられていない。
原作のおそ松くんを好む著者にとっては、脚色の多かったあのアニメは
余り好ましくなかったのかもしれない。(あれはあれで楽しかったが)
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5つ星のうち 3.0 赤塚不二夫に合掌!(「シェー」よりは「これでいいのだ」の世代として), 2008/8/10
レビュー対象商品: シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書) (新書)
 読んでる最中に赤塚不二夫が死んでしまい... 泉麻人的にも、「今、書いとかなきゃ」ってのがあったのかもしれない。しかし泉麻人は引き出しが多いなぁ。雑文書きゃみんなコラムニストなんだろうけど、この人の場合、データベースがすごいよね。しかもそれって他人様の「情報」をどうこうするんじゃなくって自らの「記憶」が源泉になってるところがすごい。まぁあたりはずれはあって、この本なんかは割と「はずれ」のほうではあると思うけど... 記録としては貴重だと思うけど、作品としては面白くないかな。ただ、おそ松くんのリアルをまったく知らない、いまの世代には意外に新鮮かも。ここら辺は難しいんだけどね。今の時代だと、ネットとかオマージュ本とか通して、自分が生きていなかった時代のリアルを情報として収集できちゃうところがあると思うわけ。でも、そうして収集した情報って、やっぱ極端に走っちゃうっていうか、実体とズレちゃうとこもあるんだよね。松田優作とか尾崎豊の神格化なんて、やっぱ、ちょっと違和感あるもん。もちろん優作は当時もカリスマだったけど、「ブラックレイン」まで尻あがりに順調で死ななかったらどんだけの俳優になってたか!!って感じでもなかったわけでさ。やっぱピークは太陽とか遊戯とか探偵まででしょ。ちょっと話がずれちゃったけど、赤塚不二夫も、泉麻人の7つ下の世代にとっては、もうけっこう「終わってた」んだよね。もちろん、小学生低学年で買った「まんが入門」の著者は手塚でも石森でもなく赤塚不二夫だったし、バカボンの単行本は買いそろえたけど、もう作品が実験のための実験、みたいになってて正直しんどかったし、時代はまんがから劇画に向かってたしね。
 でも、この本、ちょっと上の世代の目から、おそ松くんを通して、実によく時代を読み取っていて、なかなか楽しめたことも事実。どんな素材でも一定のレベルに仕上げる著者の力量はさすがだね。
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