時は2000年。カナダ人の新聞記者が、訳あって仕事を辞めてパリへ逃避行。
一文無しになってたどりついたのは、パリの文学史上、伝説の英語書店。
風変わりな店主と、世界中から吹き寄せられてきた居候たちとの生活。文学談義に恋に店を地上げから救おうキャンペーン。
悩める居候たちも、いつか人生の答えを見つけ、店を去る。そしてまた新しい訪問者がおとづれる・・・
まるでちょっとした映画の筋書きみたいだけど、これは本当にパリにある本屋さんの話。
私が最初に訪ねたのは、1992年頃かな。「ジェームス・ジョイスのユリシーズの初版を出した店」を見に行ったのだ。(実は本家は戦争中に閉店、これは名前だけ継承した二代目)
ボロくて、床がぎしぎししていて、ストーブで何かグツグツ煮ててびっくりしたけど、、まさか人が泊まれるとは思わなかった。ただ、前に泊めてもらった「京大の吉田寮みたいな匂いがする・・・」と思ったのであった。思えばそれは無銭・激安宿泊とサヨクの匂いだったのかも知れない。
オーナーのホイットマン氏はヒッピーのさきがけみたいな人だが、共産主義に相当傾倒していた人のようだ。
ジョイスやヘミングウェイがお世話になった一代目に劣らず、二代目店もヘンリー・ミラー、ポール・ボウルズなど錚々たる文学史上の記念碑的書店。
居候に店のレジを手伝わせたり、およそ商売としてありえない経営なのに、奇跡のように続いている。
パリ最安の定食にありつける、マビヨンの大学食堂、私も通いました・・・
夢を見て世界中から若者が集まる町、それがパリですね・・・