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43 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
鉄血宰相万歳,
By レフティー (秋田県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シアター! (メディアワークス文庫) (文庫)
シアターフラッグの存亡を賭けた2年間で300万円の大勝負。「兄ちゃんは自分が関わったらずるいことは絶対しないんだ」 どこまでもフェアに追い詰める。 フェアであるために全力でフォローする。 いやぁ、本当に面白かった。いつも以上にお勧め。 劇団の日常、劇団だけの常識、劇団を取り巻く色々なことが、すっと入ってくる上に、温かくて格好良くて、それこそ(文中の言葉を借りると)絶対に自分には書けないお話。 魅力的なキャラクターが何人もいるけど、それでも、どこまでも「鉄血宰相」春川司の物語にしか思えなくなってしまうのは、自分もまた作らざる者だからだろうか。 作る者だけが共有する感覚を、疎外感を持って眺める傍観者。 ただ、そのことに寂しさを感じこそすれ、絶対卑屈にはならない。 自分にこそできることもまたあるのだから。 しっかりそのメッセージが伝わってくるこの物語は、正しく大人のためのエンターテイメントなんだと、そう思う。 「人間が何かを諦めるのに必要な条件って分かる?」 「全力でやって折れることだよ。」 全力で挑まなければ、折れることもない。でも大切な何かを掴みとれることもない。 いかにも有川先生らしい厳しくも優しい叱咤激励だ。 もちろん、有川作品らしい登場人物同士の楽しい掛け合いや名台詞も健在です(笑) 「吊すぞてめえ!」 「大人って汚い‥‥!」 「オジサン!」 「カッコよかったね」 「俺には作れないって言ってんだ」
33 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
有川浩の書き下ろし文庫本,
By 夏木 (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シアター! (メディアワークス文庫) (文庫)
有川浩の本はほとんどがハードカバーのはずですが、今回文庫本だったので即購入。演劇にはさほど興味がなかったのですが、かなり楽しんで読めました。 内容は演劇集団のドタバタ奮闘劇(?)です。 今回ラブコメ要素は思ったより少なめな印象。 恋愛成分が苦手な方でもそれなりに安心して読めるのではないかと思います。 巻末の取材協力や参考文献の欄を見、物語を読むにつれ、3ヶ月弱で書き上げた作家・有川浩のバイタリティの凄さを思い知らされます。 読み終わった時には、演劇を観に行ってみるのも面白そうだ、と思えるほど心を動かされました。 マンガ化やドラマ化しても面白そうだと勝手に想像を働かせてみたり。 641円でこれだけ楽しめるのはとてもお得。 買って良かった、読んで良かったと思います。
41 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
続編は必ず書いていただきたい,
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レビュー対象商品: シアター! (メディアワークス文庫) (文庫)
私事で恐縮だが、大学生時代に小劇場に嵌まり込み暫し過ごした後、社会人として「更正」した身としては 劇団再建にあたる語り部、劇団主催者の兄「春川司」 の気持ちと行動が痛いほどに理解でき、 一気呵成に読み終えてしまった。 どう考えても甘ちゃんの集まりであるアマチュア劇団を、 一般会社社会の常識でばっさばっさと立て直していく様は 小劇場の取材もきっちりとなされリアリティがあり、 前半は痛快・絶好調である。 (メインキャラクターたちが四捨五入すると皆三十路なのに 青春過ぎる、幼すぎるとのコメントもありましたが、 彼らの精神年齢はそんなものです、経験者から念のため) しかし個々のキャラクターが「役割化」してしまっている点、 またクライマックスのスラップスティック (ショウ・マスト・ゴー・オン)が演劇ほど 上手くスピード感を持って描写できていない点、 ラストを急いだのかあまりにも安直なハプニングで 無理やり話を終わらせている点は鼻についた。 劇団の行く末も、友情や愛憎カンケイも中途半端に 放り出したまま、こんなところで終わらすのはルール違反でしょう。 続編は必ず書いていただきたい。
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