金回りが悪くてつぶれかかっていた劇団シアターフラッグの、2年間で300万円を返そう、という物語の続編である。
2年後に劇団をつぶさないように。そして、2年後のその先もやっていけるように。
「好きだから」の一言で夢を見続けていた劇団員達が、実現可能性という現実に目を向けていくプロセスが描かれている。
それは、夢が破れたというようなネガティブなものではなくて、夢を夢で終わらせないたくましさや頼もしさになっていくだろう。
その上、それぞれに恋愛模様がうごめいている。
うまくいきそうな人たちに、うまくいかなかった人に、まだ決めかねている人たちに。
劇団のひとりひとりに物語が用意されており、前作では影が薄かった人も存在感をもって現れる。
返済を期限を迎えるときにどうなるか。まだ続きが残されている。
劇団の行方もだが、鉄血宰相とディープインパクトがどうなるか、個人的にはそっちのほうが気になって仕方がない。