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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
折れない心をつくる、下積み時代の心得帳。,
By ポールわだ (大阪府大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書) (単行本)
この本、めちゃめちゃいい!落語界を代表する5人の噺家がその前座時代を語ります。「人間扱いされない」という前座時代をどう考え、耐え抜き、今にいたるのか。 とても勉強になります。そして、何より勇気が湧き、身が引き締まります。 効率化、意味のないことはやらない、といった風潮が強い現在において、「そのとき、意味・意義が分からなくても淡々とやる、耐え抜く」という修行の心構えや大切さを気付かせてくれます。 これから社会に出る人、今まさに修行のまっただ中にいる人、にとっては必携の一冊だと思います。 「両手を添えて拭くその姿勢、その心が大事なんだと教わるんです。そこに修行の深さがある。物事には、きちんと腰を据え、両手を添えて相対するという気持ちが大切なんだと、厄介な掃除を通して教わるんです。そして、それが落語に出る」(柳家小三治) 「喜んで身体を使って働くことは、前座時代だけではない、人生の基本だ」(林家正蔵) 「矛盾に耐えるのが修行だ」(立川談志) このような珠玉の名言であふれています。 是非、読んでみて下さい!オススメです!
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
テンポよく、でもなかなか深い「人間の成長論」,
By
レビュー対象商品: ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書) (単行本)
まずはとにかく、落語家さんたちの語り下ろしということで、文章が面白くて一気に読めてしまうのが本書のいいところ。ライターさんの力もあると思いますが、テンポよくすらすら読んでしまいます。 そして本題である「前座修業」ですが、師匠によって本当にいろいろなのが面白い。 小さんのところなどはある意味典型的な「落語家の前座修業」という感じなのに対し、柳昇などはごくあっさりとしたもの。 ただ、通して読んでみると、肝心なのは師匠の教え方ではなく、「弟子がどうそれを捉えるか」なのだということがつくづくわかります。 やはり一流の落語家にまで昇り詰める人たちは、どんな師匠の教えも自分なりに解釈し、芸の肥やしにしようとする。 だから、ある人には意味のない教えが、ある人には非常に大切なヒントになったりするわけです。 そういう意味では師匠のよしあしは、人の成長にそれほど影響しないのでは、などということも考えてしまう一冊でした。 「教育論」「成長論」としても読めますね。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
研修=修行=人の生き方への導き,
By 埼玉に倉庫が6ヵ所。篠崎運送倉庫 柳原 (埼玉県鴻巣市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書) (単行本)
本書の中にこのようなフレーズがあります。ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書) 師匠の家を雑巾で隅々まで拭きあげるという、およそ落語の噺のネタにもならない、その修行の意味すら分からなかった時を思い返したフレーズです。 【弟子が時々、「何のためにこんな事をやるんですか?」というような目をする。 そういう時は「それが修行ってぇもんなんだよ。修行なんだ。理由なんかねぇ」と言ったりする。 誰だって掃除なんかやりたかないでしょう。 「こんな事して落語が上手くなるのかよ」と誰だって腹でそう思う。 自分も当時はそう思ってましたから。 「どういうやり方したって、結果的に綺麗になればいいじゃないか」と前座のときは皆思う。 しかし、 「きれいになるなら(雑巾を)足で拭いてもおなじことだ」ということを認めたら、そういう生き方しかできなくなってしまう。 つまり、そういう噺かできないということだ。 師匠は「人間は正直でないと、いい噺はできない」といっていた。 「ずるいやつには、ずるい噺しかできない」と。 結局、修行という時には分からなくとも、ずっと後になって初めて気付く。 要領よくすませればいいってもんじゃない事を。 両手を添えて拭くその姿勢、その心が大事なんだと。 そこに修行の奥深さがある。 物事にはきちんと腰を据え、両手を添えて相対するという気持ちが大切なんだと、厄介な掃除を通して教わるんです。 そして、それが落語に出る。 師匠の家での家事見習いとは、結局人間見習いということ。 人としての思いやりや、心としての礼儀、物事万事への心構えなどを教えてもらうのが前座修業。 この時代に、人間としての筋を一本通すことを身に付けられるのだから、けっこうなひとときといえる。】 いかがですか? ガツンときませんでしたか? 今現在、新入社員研修を受けている方はもちろん、後輩がいる方、長の付く役職者全てに全ての方に必要な想いではないでしょうか。 新入社員や後輩にこう言える上司やリーダーになりたいものですね。 「それが修行ってぇもんなんだよ。修行なんだ。理由なんかねぇ」と・・・ 目の奥でグッと堪えながら、こう言って新入社員や社員を導ける本当の優しさを知る修行経験者になりたいと感じる本でした。
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