★中国武術映画の傑作『少林寺』でお馴染みのアジア映画界最強のアクション・スター、ジェットリー主演作品。ユーロウ〔※悪ジェット・リー〕が125のパラレル・ワールド=(多次元宇宙)に存在する自分自身?を次々に抹殺。1人ずつ殺していく度にパワーアップ。史上最強=無敵?のザ・ワン=【王】になる。そうなれば、もはや、誰も手がつけられない!。その陰謀を阻止すべく、最後の1人となった、ロサンゼルス郡保安官のゲイブ〈※善ジェット・リー〉が 多次元宇宙捜査官(MVA)のファンチ(ジェイソン・ステイサム)&ローデッカー(デルロイ・リンドー)と共闘。壮絶なバトル・ロイヤルが始まる!。という、設定のSF・アクション。ジェット・リーの一番の魅力はスタイリッシュな動きと切れ味鋭いリアルな格闘シーン、秘技、華麗な様式美にある。だが、この作品ではVFXやCGといった特殊視覚効果に頼り過ぎて生身の迫力が減殺気味。根本的に万事〈ラボ〉にお任せといったような印象が強い。ジェット・リー本来の飾り気のない荒々しい雰囲気が皆無なのも少し残念。水増しな趣向も大いに不満である。内容も一言でいえば、大人気のTVゲームや荒唐無稽な劇画?に近い。映像処理にも目新しさが感じられず普通の出来栄え。しかし、たった87分程度の時間内に手際よく納めたジェームズ・ウォン監督の直線構成な演出はよろしい。チョッとしたサスペンスや派手なアクション描写、銃撃戦も満載なので気軽に楽しめる一篇といえる★。