年号とバンドネームだけのタイトルも何やら彼らの意気込みを感じさせるものがあるが、前作から6年、間にジンジャーのソロアルバム2枚などを挟んで登場した21世紀入って2枚目のアルバム。メンバーにはCJとリッチが参加しているが残念ながらダニーは不参加。
個人的には前作「ワイルドハーツ・マスト・ビー・デストロイド」には、合格点はつけられるが満点とまではいかなかった。彼ららしいメロディとサウンドはあるものの、なんというか「粘り」「病み付きになるアク」みたいなものを感じ切れなかったのだ。
しかし本作はジンジャーの旺盛な創作意欲とソロ活動での蓄積が、久々にメンバーと邂逅した喜びによって倍加されている印象を受ける。いきなり出だしのTrk1とTrk5はなんと8分を超える大作。曲間およびエンディング付近で予測不能なリフやコードバッキングがねじれるように連続していく。このスリリングさはプログレ的でさえある。そこにTrk2、4、7,、8といった轟音サウンドとキャッチーさが完全に一体化した極上のハードポップが織り交ぜられる。中にはTrk3のようにチープ・トリック並のポップな前半部に「カフェイン・ボム」並みの高速サビがつながるような実験的な曲もあり、飽きさせることがない。本編エンディングのTrk10も6分を超えるヘヴィで予測不能な変転を遂げる刺激的な曲だ。
日本版ボートラはTrk11は3分弱のロックインスト、Trk12はコンパクトなヘヴィポップ的な作品。
とにかくサウンドやメロディにジンジャーならでは、の色気と毒気が、そしてワイルドハーツらしいダイナミクスが久々に帰ってきたという印象。心置きなく満点をつけさせて頂きます。