私は猛烈なストーンズ・ファンではないと思います。しかし・・・ なんて凄いんでしょうね、このバンドは。
「老人」と言ってもかまわない年齢の人たちなのに、 この肩の力の抜けた、けれども圧倒的とも言える存在感。
この存在感そのものに感激、感動です。
コンサート当日までの緊迫したスコッセシやスタッフとのやりとり、開演直前までファンと称する著名人、
その周辺に群がる人たちへと延々続けられるファンサービス・・・。ライブ映像が圧倒的に主の作品ではあるものの、
適度な舞台裏シーンの挿入がスパイス的に効き、彼らのライブパフォーマンスを立体的に浮かび上がらせ、
視聴者を映像の奥に誘い込みます。そして、とどのつまりに感じることは、彼らのプロフェッショナルとしての
凄みであり、重み、奥深さ・・・。
特に「これからやるのはすごく古い曲だ・・・」とミックが少し照れくさそうに言って始まる『AS TEARS GO BY』には
胸が熱くなる。そこに映る彼らの姿には人生のドラマさえ感じさせます。
こうした感動や感激は、やはりブルーレイの威力が大きいと言わざるをえません。絵が綺麗。音がいい。
ミック、キースの肌の質感、シワの深さまで実にリアルに伝わります。手を出せば触れられそうなこの感覚は、
上述の感想を引き出すことに間違いなく貢献しています。NY、2800人収容の小規模ホールでの贅沢なコンサート、
自分も客席にいるかのような臨場感を満喫できると思います。