ウッドストックのような祭典になる筈だった愛と平和のフりーコンサートが
崩壊し地獄絵と化す様子が生々しく活写されたドキュメンタリー。
「ハイドパーク」ではひたすら変なカッコで楽しかった当時の面白観客達が
段々凶暴化して不穏な空気が充満してゆく様がスリル満点。
ついに均衡破れはじまった面白観客VSヘルスエンジェルスの戦い、
そして面白観客を庇ったJエアプレーンVSヘルスエンジェルスの戦いの模様は
正直もっと見たかった。
面白観客ステージ迄押し寄せてゆき大混乱。こんな状況で演奏するのもスゴイ。
全裸のデブ女がステージに雪崩れ込んで来るトコなどもぅ笑うしかないあり得なさ。
完璧にイっちゃった男がミックを至近距離で睨む。
ミックはうろたえ「みんな兄弟だろ仲良くやろう」なんて普通の人っぷりを発揮。
キースは「そこのお前!」と観客指差しぶち切れてる,
キャラを裏切らない猛者っぷりはさすがだ。
そしてそこで起きた事件に対して不謹慎ながら様々な原因を考え憶測するのも
この作品を見る楽しさだ。
ストーンズにもスタッフにもエンジェルスにも言い分があるが真実は「藪の中」。
「レディス&ジェントルマン」出た記念(別んトコで買ったのでレビューしません)
に久々に買って見たがストーンズの全盛期の演奏を楽しむなら
「レディース〜」であり生々しいストーンズを見たいなら「ハイドパーク」だ。
(最近のショーアップされたストーンズは勘定に入れてません)
ストーンズ目当てだとアテは外れる。
「ギミーシェルター」は69年という不思議な時代に起きた事件のドキュメントの視点で見るものであり、ラブ&ピースの虚構と終焉を曝け出したルポとして見るべき。