私が投稿するまでの平均が星3つ半というわびしさ。
たまらなくなってレビューすることにしました。
トラフィック史上最多の6人編成。(次のライブにはデイブメイソンもゲスト参加しますが)
その割には淡々とした演奏が続きます。
しかしこれがジワジワとボディーブローのように効いてきます。
今までは、スティービーひとりがオーバーダブを繰り返し、
人工的な熱気を書き記してきたトラフィック。
それが良くも悪くも独特なトラフィックサウンドを形成し、
多くのファンを獲得してきたのも事実ですが、
個人的にはトラフィックというバンドに突き抜けたダイナミックスを
感じられなかった原因だとも感じています。(反論も多いでしょうが,,,,)
このアルバムでも自分の守備範囲であるキーボード、ギターに関しては
他人にはまかせなかったスティービーですが、名うてのリズムセクションに
乗っかって非常にリラックスしたボーカル、ピアノを聴かせてくれます。
このアルバムをあまり評価しない人たちはひょっとすると、
「上海ヌードルファクトリー」や「カラードレイン」のような
ブリティッシュソウルばりばりの熱唱が聴けないのがご不満なのかもしれません。
しかし私は本作がトラフィック史上もっとも“イギリス”っぽい作品集だと感じています。
なぜかドラムをやめてしまいヒマそうなジムキャパルディの詩の世界が
実は全体のサウンドを支配しています。
視点は都会から田園地帯、農業地域、地方都市の生活に移っています。
「秘められた宝」「雨の精」そして圧巻のアルバムタイトル曲。
評価の結論を急がずぜひ聴きこんでいただきたいアルバムです。
(そんなヒマはないというかたにはたしかにあまり勧められないですが....)
実のところ私は2枚目「トラフィック」とこれしか最近では聴きません。